東のエデン 劇場版I The King of Eden

TVシリーズは全話視聴済み。
東北でようやく公開されるということで見てきました。



一言で言うと「ここで終わりかよ」
TVシリーズよりも遥かに中途半端な終わり方。物語的にもスピード感が増し、テンションが上がってきたいいところで次回へ続き。
ミサイル撃墜という山場があった分TVシリーズの方が親切。
印象としては、たまに見掛ける「二夜連続ドラマスペシャルの前編」みたいな感じ。
ドラマスペシャルみたいにすぐに後編が見れれば許容できる内容だけど、IIまでの公開待ち時間次第で評価の高低は変わってくるだろうね。公開時期早ければいいんだけど……



内容について少し触れておこう。
最初にOPがあり、EDが流れて終わる構成的にもTVアニメを思い起こさせる。
ただ、TVシリーズにあった妙な倦怠感や閉塞感がミサイルの撃墜と日本の失墜によって薄らいだような描写がされており、TVシリーズTVシリーズ「『AIR KING』による現代日本の閉塞感・倦怠感の打破」という段取りをこなし「風通しの良くなった日本を舞台にした新しい物語」を展開する上での下準備はキッチリ行っていたんだなぁ、と投げっぱなしに感じたTVシリーズの見方が少し変わった
全体的には、様々なセレソンの思惑、記憶を無くした滝沢と咲の再会、滝沢を救おうとゲームに積極的に関わり出すエデンメンバーなど、様々なドラマやサスペンスが展開される展開は飽きることなく、最後までドキドキして楽しかったよ
やっぱり自分はこの作品を好きなんだなぁ、と今更ながら実感した。
そして、咲はいい女になった。ドジで気弱なところは残ってるけど、真っ直ぐとしてて好感が持てる。
そして疑惑が晴れ、利害ではなく、ただ滝川を救おうと(借りを返そうと)するエデンメンバーも実に気持ち良い。
登場人物に好感が持てるってのは、私が作品を見る上での重要視するところなので、そういった面では非常に良かった。



しかし「被害者最強」ってのには思わず頷かされたなぁ。
いや、ホント、最近被害者が強過ぎるから、無駄に被害者ぶる人が多過ぎる。
クレームやモンペアとかの問題が結局はそれなんだよね……