Xで見掛けた「ライトノベル・オールタイム・ベスト100」を読んでの雑感

めっちゃ久々に読書まとめの貼り付け以外の記事。
Xで見掛けた記事について。

kazenotori.hatenablog.com

上の記事を読んで自分なりに100選を選んでみようかとも思ったけど、「客観的な評価・立ち位置」で選んでいくとかなりの数が被ってしまうだろうし、結果的に同じようになってしまうリストを作る理由はないよな、と思ってしまった。
まあ、自分が作っても8割くらいは被りそうな感じなので当該記事の一覧に対してあまり文句は無いんだけど、あえて追加・入れ替えするとしたらこの辺かなぁ。

角川映画」でのラノベアニメの源流としてアルスラーン戦記」「風の大陸辺り。まあ、この辺の劇場版アニメあくまでニッチ需要で終わったから選に入らなくても全然おかしくはない。
ラノベ原作地上波アニメ」「テレビアニメの製作委員会方式」の元祖としての宇宙一の無責任男(無責任館長タイラー)」は欲しい。
「SFとラノベをダイレクトに繋いだ」「WOWOWアニメにおける小説原作アニメの元祖」という意味で星界シリーズ」星界以降、リウイフルメタ棄てプリキノの旅まぶらほトリニティ・ブラッド等々、WOWOWラノベ原作アニメが元気だった時代があった。
富士見ミステリー文庫」の代表作・テレビアニメ化作品として、あるいは2010年代初めにあったミステリラノベ(あるいは黎明期ライト文芸)のテレビアニメ化が続いた時期の初期作品としてGOSICK -ゴシック-」。この辺は、まあ「砂糖菓子~~」を選んだから外したんだろう感があるし、後者の文脈でも古典部があるしなぁ。
あとは、まあ、2010年代後半以降のWeb小説作品で本好きの下剋上を入れないのは疑問かなぁ。

以下、取扱いが難しそうな辺りの雑感。
 
角川スニーカーの源流である青帯を象徴する作品として小説版「機動戦士ガンダム」が入っていないけど、この辺のノベライズ作品の取り扱い方が難しい。
そういやZガンダムやZZのノベライズとかと違って、「機動戦士ガンダムUC」なんかは明らかな小説先発作品のはずなのに、不思議とラノベ年表みたいな話題で出てこないな……
 
90年代ラノベ、「蓬萊学園」が入ってて「ソードワールドノベル」が入っていない辺り、「ゴクドー君」「フォーチュン・クエスト」が入っていて「クリスタニアシリーズ」「ヤマモト・ヨーコ」「ロスト・ユニバース」が入っていない辺り、ここらをどう選ぶかどうかが選者の好みかだよなぁ。
後はあかほりさとる作品として「セイバーJ」が入っていて、あの当時のあかほりさとる作品群は確かな存在感があったけど、じゃあその中から代表作を1作品選べって言われたら割と困るところはある気がするよなぁ。多分、爆れつハンター、MAZE、セイバーのどれかって感じになるんだろうけど爆れつやセイバーってメディアミックス色が強すぎるし、じゃあMAZEかというと、うーん。
 
主流じゃないレーベルから出た大ヒット作として「デルフィニア戦記」、あるいは第一回センス・オブ・ジェンダー賞受賞でめっちゃ売れてた「スカーレット・ウィザード」とかの茅田砂胡作品の取り扱って難しいよな、って。
 
田中芳樹作品として銀英伝だけが入っているけど、前述の「アルスラーン戦記」とか一般文庫ランキングに混じって常に上位に入るレベルで売れてた「創竜伝」とかの扱いが難しい。
テレビアニメ化してる「薬師寺涼子の怪奇事件簿」なんかよりはその辺の方が悩ましいよなぁ。
 
KAエスマ文庫作品群をどのように扱うかが難しい問題はある。アニメが売れてても、ラノベ原作感は薄いんだよなぁ。
KAエスマ文庫作品じゃない京アニ作品の原作小説として「響け!ユーフォニアム」とか、この辺についてもあまりラノベ作品としての文脈で語られることは少ないよな気がする。レーベルも宝島社文庫だからってのもあるんだけど、宝島社文庫ってライト文芸っぽい作品も多いし、何とも言えないポジションだよなぁ。
 
ボカロ小説の代表作として最初期の「悪ノ娘」を入れているのは理解できるだけに、そこが入ると「カゲロウデイズ」辺りが外れるんだよな……
 
「AURA」よりも「人類は衰退しました」を選んだ方が無難だとは思うけど、この辺は私情で選んでいる感があってとても良いと思います。
 
異世界グルメ」ものの代表例として挙げられてるのは「異世界居酒屋「のぶ」」じゃなくて「異世界食堂」になってるけど、まあ選ぶならどっちか1作だけになるよなぁ。
 
「自分が好きな作品」寄りの作品として「BLOODLINK」「円環少女」が挙がっているけど、ロリラノベ四天王(あるいは三大)みたいな扱いをされていた前2作や「紅」「SHI-NO」「ロウきゅーぶ」が入っていないんですね。
仮に入れるとしたらロウきゅーぶ辺りになるんだろうけど、この辺のロリ需要って局地的なものと言えば局地的なものだし、中々悩ましい。
 
近年の作品に関しては「そこ入れんのか?」と思う部分が無くも無いけど、まあ、その辺は選者の好みかなぁ。
 
そんな感じ。
Twitterのつぶやきをまとめたような取り留めない感じになってしまったけど、まあ、読んでる人もほとんどいないようなブログだし構わんだろう。
以上。