2009年下半期ライトノベルサイト杯 投票


2009年下半期ライトノベルサイト杯 に投票します。
2010年2月13日付までに読んだ冊数は、リストに載ってる分だと新規部門で161/359 冊(44.84%)、既存で175/580 冊(30.17%)。
合計で336冊/939冊(35.78%)。
パーセンテージ的には、新規部門はリストの半分が届きそうで届かない感じで、既存部門はリストの3割、全体だとリストの1/3以上は読んでる計算。
前期とあまり差が無い感じなので、この辺が限界なのかなぁ。
リストに載ってない美少女文庫とか角川文庫の作品とかもあるのは最早デフォルト。





既存部門

学校の階段10 / 著:櫂末高彰 / 絵:甘福あまね / ファミ通文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784757749849】

学校の階段 10 (ファミ通文庫)

学校の階段 10 (ファミ通文庫)


完結記念。
中盤でマンネリ化しながらも、御神楽さんの登場で持ち直し、刈谷先輩との「衝動」のバトル展開に至っての盛り上がりとがむしゃらな疾走感はたまらなかった。
こういう作品があるから、簡単にシリーズ作品を切る事が出来ないんだよなぁ……

黄昏色の詠使い X 夜明け色の詠使い / 著:細音啓 / 絵:竹岡美穂 / 富士見ファンタジア文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784829134344】


完結記念その2。
この巻だけ見てみるとそこまで出来が良かった訳じゃないけど、シリーズ全体を通した「やさしい物語」を締める巻としては無難な着地を見せてくれたと思います。
「クルーエル」と「ネイト」のカップルは、ここ数年のスパンでも最高の一つとして挙げられるべき一対でした。
単キャラだとそこまで目立つ存在じゃないのに、この二人を組み合わせた瞬間凄い化学反応を起こす。
シリーズ途中は説明台詞ラッシュで世界観説明なんていう、初歩的な拙さを見せる巻もあったけど全体的には非常に好きなシリーズでしたとさ。
あ、そういや何故か「このラノ2010」でコメント採用されてました。恥ずい

さよならピアノソナタ encore pieces / 著:杉井光 / 絵:植田亮 / 電撃文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784048680783】


完結記念その3。
更に「このラノ2010」コメント採用記念。
「この作品が愛しい」。それ以上どんな言葉が必要なんだい?

神様のメモ帳4 / 著:杉井光 / 絵:岸田メル / 電撃文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784048679107】

神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)


杉井光枠。
さよならピアノソナタ」とコラボっぽいやり方は、幾ら私が両作品ともに大好きだからってそんな釣り方でクマー
ナルミが素直に格好良かったので満足です。

アカイロ/ロマンス4 白日ひそかに、忘却の / 著:藤原祐 / 絵:椋本夏夜 / 電撃文庫
アカイロ/ロマンス5 枯れて舞え、小夜の椿 / 著:藤原祐 / 絵:椋本夏夜 / 電撃文庫
アカイロ/ロマンス6 舞いて散れ、宵の枯葉 / 著:藤原祐 / 絵:椋本夏夜 / 電撃文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784048682008】


またまた完結記念その4。
そして悲運の人生(刀生)を遂げたつうれんさん追悼記念
作品自体はそこまで大好きという訳じゃなかったけど、キャラ立ちして読み易く、半年の間に程よくまとまった内容でコンスタントに3冊出して、キッチリした段取りを踏んで完結した諸々の安定感を非常に高く評価したい。
ライトノベルの模範と言えるような、そのあまりの優等生な佳作っぷりを賞賛したい。

ソードアート・オンライン2 アインクラッド / 著:川原礫 / 絵:abec / 電撃文庫
ソードアート・オンライン3 フェアリィ・ダンス / 著:川原礫 / 絵:abec / 電撃文庫
【09下期ラノベ投票/既存/9784048681933】


1巻は駆け足過ぎて引っかかるところがあったけど、スローダウンして、幾らか落ち着いた。
そうなってくると「ゲーム小説」というジャンルが好きな僕はこの作品のホイホイ入れてしまうのだった。
まあ、2巻の内容を1巻とシャッフルして上下巻とかでやってくれた方が嬉しかったけど。


結果的には6作品に投票。
既存部門でコレといって凄いインパクトがあった巻が少なかった一方、好きなシリーズが完結作品することが多く、完結記念で投票する事が多い結果に。
以下、投票の候補作と、投票に至らなかった理由とか。


ガンパレード・マーチ 東京動乱」はシリーズ再開のための、仕切り直しのための巻といって内容で、この巻だけだと投票まで至らなかった。2,3冊出てれば間違いなく投票してたと思う。
くじびき勇者さまは完結記念で入れようかとも思ったけど、最終巻がイマイチ盛り上がりに欠けたのが残念だ。
六畳間の侵略者は段々と面白くなっていってる。今後に期待。
スクランブル・ウィザードは断片的に光るものはあるのに、イマイチブレイクしきれない印象。面白い事は確かなんだけど。
影執事マルクはラブ度上昇でキャラものとしては非常によろしい感じになってきたし、期間内3冊という良ペースの刊行も好感が持てる。ただ、投票するまでにはインパクトが欲しい。
「スイート・ライン2」はこれから盛り上がってくる雰囲気バリバリあるんだけど、期間内1冊というのが辛い……
電波女と青春男はエリオが鬼可愛いけど、期間内1冊が辛い。
カンピオーネ」「ベン・トー」「ハイスクールD×D辺りは安定感あるけど、あとワンプッシュ欲しい。
そんな感じ。
 





新規部門

シアター! / 著:有川浩 / 絵:大矢正和 / メディアワークス文庫
【09下期ラノベ投票/新規/9784048682213】

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)


有川浩の割に甘さ控えめな小説。
有川浩の作品が好きで、「演劇」が題材の作品が好きな私は飛びつかざるを得ない。
鉄血宰相の性格・行動が好き過ぎる。
続編が出てくれないかなぁ……

[映]アムリタ / 野崎まど / メディアワークス文庫
【09下期ラノベ投票/新規/9784048682695】

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)


最原最早のキャラクターがツボ過ぎて、僕はそれだけで戦える。

噂屋 ―Another file― 甘い甘い甘い交流授業 / 著:保坂歩 / 絵:蓮見ナツメ / 一迅社文庫アイリス
【09下期ラノベ投票/新規/9784758041027】

噂屋-Another file- 甘い甘い甘い交流授業 (一迅社文庫アイリス)

噂屋-Another file- 甘い甘い甘い交流授業 (一迅社文庫アイリス)


一迅社文庫アイリス
一迅社応援枠としてこの作品に投票。「ノベライズ」ってことでだいぶ損をしてると思う作品。
原作漫画を読んで無くても読める内容で、「属性」や「記号」を皮肉ったような挑発的な内容は、感心する部分のある内容でした。
作者さんはレーベルのターゲットである少女にこそ読んで欲しい作品と言っていたけど、男性のライトノベル読みの方が「語りがいのありそう」に思える内容。
ノベライズという先入観から読み始めたから、意外にしっかりした内容に感心して、結果的に相対評価が上がってるのは否定しないけど、もうちょっと男のライトノベル読みに読まれてもいいよな、と思える作品。

ほうかごのロケッティア School escape velocity / 著:大樹連司 / 絵:しずまよしのり / ガガガ文庫
【09下期ラノベ投票/新規/9784094511789】

ほうかごのロケッティア (ガガガ文庫)

ほうかごのロケッティア (ガガガ文庫)


最後の1作どれに投票しようかまる一日散々迷った末、疲れて面倒になってきたため、まだ投票してる作品の少なかった新規部門の方から適当にチョイス。
スクールカースト」自体はさほど好きなネタでもないのですが、やっぱり「ロケット」というのは浪漫だよなぁ、と。
単純に1冊完結作品としての完成度は非常に高いし、まあ、とりあえずコレに投票、と。


今回の新規部門は正直迷った。
紫色のクオリア」「僕は友達が少ない」の2つは票を集めることが確定だったのであえてスルーしたため、途端に決め手が欠ける結果に。
「キャラ萌え」とか「好きなジャンル」とか「レーベル応援枠」とかで埋めていく結果に。煮え切らないなぁ。
出来の良さだけで選んでいれば「クオリア」が外れる訳がないんだけどね……
以下、投票の候補作と、投票に至らなかった理由とか。



紫色のクオリア」「僕は友達が少ない辺りはそれぞれ一人旅状態なので私の投票で順位変動しなさそうだからスルー。
15×24はアイディアが画期的でそれなりに面白かっただったけど、視点が多過ぎるのとドライブ感でやや不満点が無くも無いのでスルー。
天地明察は時代小説として凄く面白かったけど、ラノベではないよな、と。
「ヘヴィー・オブジェクト」はそれなりに面白かったけど、続編あったら考える。
機巧少女は傷つかないは夜々などのキャラが良く、イラストもいいけど、イントロダクションのような内容で1冊じゃインパクト足りないか。
「クイックセーブ&ロード」はアイディアと先輩のキャラクターは嫌いじゃない。もう少しインパクトのある展開と、都合よく流れすぎな展開と設定が少し気になった。
氷結鏡界のエデンは優しい雰囲気は今作でも健在ながら、まだまだキャラ小説兼俺TUEEEEでとどまってしまってる感じなのでもうちょいガンバレ。
「ピクシーワークス」は普通に面白い、いい作品だった。若干食い足りないのが残念。
「あかね色シンフォニアは好きな作者でモチーフも凄く魅力的。ただ内容的には続いてナンボだよね。コレ。


以上。