- 作者: 志麻友紀,水上カオリ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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一迅社文庫アイリスの創刊ラインナップ7作品。感想その3/7。
少女レーベルを主戦場とする著者による、一迅社文庫アイリスデビュー作。
修道院で過ごしていたパステルの元に謎の後援者が現れ、その紳士の支援によって名門の寄宿制学校に通うことになる話。
少女レーベルではお馴染みの「寄宿制学校」もの。男性向けレーベルだと「カーリー」とかがこのジャンルかな?
イメージ的にはアニメのハウス食品名作劇場(もう古いかなぁ)辺りを連想していただければ。
設定、展開ともに割とベタ。
ただ、純粋で真っ直ぐなパステルが凄く可愛い。好奇心で目を光らせるところなんて素敵。新しいことに触れて、ワクワクしている様子が目に浮かぶようです。
この、主人公が素敵、という一事だけでもう何かやたらと楽しかったよ。キャラ小説万歳。
物語的には、魔法とか、王子様のこととか、後援者の正体とか、その辺のことがスッパリ投げられてるので次巻が欲しいところ。というか、続編前提の作りだよね。明らかに。
まあ、話が平凡でもキャラが良ければ楽しく読める、というキャラ小説の良さが出た好例みたいな作品でしたとさ。