- 作者: 瑠璃歩月,玄鉄絢
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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一迅社文庫アイリスの創刊ラインナップ7作品。感想その6/7。
公式サイト公認の「ジャンル:百合」作品。
舞台はイタリアで、ひょんなことで一緒に行動することになったマフィア嫌いの女性警官と警官嫌いの自称何でも屋の少女のガンアクションもの。
「ジャンル:百合」とは言うものの、セクシャルなものではなく、実にプラトニックなラブ。
ガンアクションとは言うもののそこまで銃器に傾倒してる訳ではなく、活劇描写も悪くないもののそこまで優れている訳でもない。
個人的に気になったところとしては、途中で手段と目的がやや不鮮明になり、展開がやや行き当たりばったりになってしまってるところ。
「手掛かり」を繋げていって事件を追うこの手の作品は、上手く転がしてやらないと、ご都合主義を強く感じてしまうんだよね。「手掛かり」が途切れてからの展開が都合良過ぎる。
話の落としどころは良かったし、マイルドな百合風味を味わう分には悪くないと思うけど、「活劇」ものとしてみるとやや物足りなさは感じるかなぁ。
まあ、嫌いじゃないけどこういう作品。
例えて言うなら、アニメの「NOIR」を比較的明るく、軽くした感じかなぁ。
そういった作品が好きな人なら読んでみてもいいんじゃないかね。