ワイルドブーケ 想いを綴る花の名は (一迅社文庫アイリス こ 2-2)
- 作者: 駒尾真子,甘塩コメコ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: 文庫
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一迅社文庫アイリスの創刊6ヶ月目に刊行されたのは2作品。感想その2/2。
創刊ラインナップ「ワイルド・ブーケ 花の咲かないこの世界で」が無事シリーズ化。シリーズ2作目。
駆け落ちした二人が、旅費稼ぎのために滞在した街で、恋愛小説というものに出会い「恋愛」について考える話。
前巻である程度まとまっていたので、どうやって繋げるのかと思っていたら、予想よりも手堅い出来だった。
「駆け落ち」の後に「恋愛」について考えるという、この歪さのおかげで「カップル」の関係が妙に味わい深いものになってて良かった。ここら辺は設定の勝利。
「世間知らずのお姫様」との後先を考えない逃亡劇だからといっても、あまり暗くならないので、良くも悪くも肩に力を入れず楽に読める。
この作品の妙に暖かい百合雰囲気は嫌いじゃない。
当初予想してたよりは安定した内容で思ったよりも楽しめたけど、評価は追跡者達が迫ったときの展開次第かな。はてさてどうなるか。