聖鐘の乙女 黒猫と白の女王 / 著:本宮ことは / 絵:明咲トウル / 一迅社文庫アイリス

聖鐘の乙女 黒猫と白の女王 (一迅社文庫アイリス も 1-2)

聖鐘の乙女 黒猫と白の女王 (一迅社文庫アイリス も 1-2)


一迅社文庫アイリスの創刊6ヶ月目に刊行されたのは2作品。感想その1/2。
創刊2ヶ月目刊行の作品「聖鐘の乙女 光の王子と炎の騎士」からシリーズ化。シリーズ2作目。


何とか学園生活に慣れてきたものの、課題に四苦八苦したり、七不思議の調査を行ったりする話。
前の巻は、「炎の騎士」との微妙な関係と距離感が面白く描けていたのに比べると、この巻はどういったことを見せたいのか、何を(誰を)クローズアップしたいのか見えなかった。
ちょっと焦点がぼやけてしまってるような内容。
王子なら王子、黒い先輩なら先輩で、メインのキャラクターを決めるなりした方が良かったんじゃないかな。
物語的にも、「楽譜」の謎を深めるような部分はあったものの、あまり話は進まず2巻にして繋ぎの巻と言う印象を受ける。
学園パートはそこそこ面白いんだから、もうちょっと普通の学園生活話にシフトしてくれれば、繋ぎの話でも楽しめたんだろうけどね。
そこそこキャラ立ては出来てるものの、何か色々と勿体無い巻でした。次に期待。