聖鐘の乙女 光の王子と炎の騎士 / 著:本宮ことは / 絵:明咲トウル / 一迅社文庫アイリス


一迅社文庫アイリスの創刊2ヶ月目は3作品。感想その3/3。
少女レーベルを中心に活動している作者による一迅社文庫アイリスデビュー作。


とある理由で音楽男子校に通うことになった主人公(♀)のドキドキ男子校ライフ。
舞台はファンタジー風の世界観。リアル王子様とか出てきます。
いわゆる「男装男子校もの」で、漫画では「花ざかりの君たちへ」辺りが代表的。
男性向けレーベルだと、「女装女子高もの」が多いだけに、多少の目新しさはあったし、こういうジャンルは嫌いじゃないので割と楽しめた。
正体がバレたらまずい「女装・男装」もので、ここまで主人公が迂闊で軽率なのはどうなんだろう。フォローの役割を担う人たちが大変だ。
ただ、トラブルメーカー気味だけど、真っ直ぐな性根の主人公には好感が持てる。
話としては、主人公の目的をはっきりとして、主要(になってくだろう)面子が出揃って、終わりなのでお話としてはまだまだ。
とりあえず、キャラと雰囲気と設定は悪くないので、これからどのように調理していくか。
一迅社文庫アイリスの中では割と好きな方かも。男でも読み易い。