ルーク&レイリア ネフィムの魔海 / 著:葉山透 / 絵:ひだかなみ / 一迅社文庫アイリス

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3)

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3)


一迅社文庫アイリスの創刊5ヶ月目は2作品。感想その2/2。
葉山透のデビューシリーズの復刊3作目。今回も大幅加筆修正+短編追加。富士見ミステリー文庫版は既読。
復刊分はこれで終わりだけど、書き下ろしのシリーズ続編出るのかな?


南に向かう途中で師匠に似た青年に会ったり、船の上で幽霊船や失踪事件が起きる話。
富士ミス版を読んでた時も思ったけど、このシリーズの中で一番微妙な出来。
この作品における「謎」や「奇怪な出来事」が、余りにも偶然に頼り過ぎてる感がある。
この手の作品で一々「そんなに上手くいかねーよ」と突っ込むのは無粋だけど、それも程度問題。
さすがに「物語の都合」があからさまに透けて見えるほど、恣意的な展開にされるとちょっとゲンナリ
相変わらずキャラは悪くないと思うんだけどね。ルークとレイリアのじれったい関係とかニヤニヤ出来る。
ただ、今巻に関してはあまり内容を評価してないです。