七人の武器屋―戸惑いのリニューアル・デイズ! (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 大楽絢太,今野隼史
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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新人賞受賞シリーズの第五弾。
うーん、コレで一部完のような感じなのかな?
続編は厳しいのかもしれないけど、割と好きなシリーズだっただけに続編を所望する。
武器屋を辞める宣言をしたイッコと、レンジャー学校に誘われたマーガスを中心に描かれる武器屋の物語。
うん、割といい区切りの付け方だった。
試験会場での事件の発生は強引な気がしたけど、それ以外の部分はよく出来ていた。
コレまでの巻で張られていた「レンジャー」に憧れるマーガス、イッコのこだわりなどの部分を上手く回収しており、イッコの秘密とマーガスの決断を軸にした青春小説のような清々しさが気持ちよかった。
なぁなぁのまま「七人の武器屋」に落ちついてしまうのでは無く、各オーナー達がそれぞれ生きる道を決めて歩いて行くというラストは実に綺麗な流れだった。
「七人」の物語はコレで一段落だろうけど、やがて成長したキャラ達がもう一度「七人」になった時の物語を読みたいと思わせる、希望に満ちたラストシーンでした。
しかし、何度も言うようだけどこの作者と絵師のコンビは素晴らしかったなぁ。
イラストと内容の親和性は勿論だけど、関わった人達に愛されたという点において、実に幸運なシリーズでした。
一段落お疲れ様。続編をそれなりに期待しておりますよ。