7人の武器屋 天下一武器屋祭 / イラスト:今野隼史 / 富士見ファンタジア文庫


富士見ファンタジアの新人賞受賞作シリーズも3作目。


店が雪で潰れたので、その修理費用を稼ぎに天下一武器屋祭へ向かう話。
「天下一武器屋祭」編の前編という位置付けで、会場についたところで終わります。
そのため物語の山場まで行かないので、ストーリーライン自体はさほど面白いものじゃなかった。
各登場人物の見せ場も少なく、この作品独特のコミカルなやり取りも物足りない。
列車内の戦闘や、「武器屋」独特の金稼ぎのシーンなどが、この作品のハイライトの一つになるんだろうけど、かなり力技やご都合主義を感じてしまい、いまいち入っていけなかった。
最近のファンタジア文庫の中では割と好きなシリーズなので、後編に当たる次巻での巻き返しに期待。