七人の武器屋 激突!武器屋VS武器屋!! / イラスト:今野隼史 / 富士見ファンタジア文庫


新人賞受賞シリーズも4巻に突入。


天下一武器屋祭とミリィの恋模様に決着が付く話
あー、大会が駆け足過ぎで惜しい話でした。
大会会場に行くまでの行程だけで前1巻を消化しておきながら、肝心の大会まで1巻で終わらしてしまうというバランスの悪さが目についた。前の大会会場までの道程は1巻分使うほどの内容じゃなかったし、今回の本大会編は1巻で収まらせるには分量的に足りない。
大会と出場チームの紹介、他チームの同年代との友情、嫁と姑のガチンコ、ミリィの恋模様、複数チームとの対戦、等々を一冊にまとめるには駆け足気味になってしまうよなぁ。
特に圧縮されてしまった本選が残念だった。色んなチームの説明が入ったりして、各チームの特色がありそうなのに、十把ひとからげな勢いで脱落していったし。
このシリーズのノリは相変わらず好きなんだけど、前述したとおり天下一武器屋祭編は前後編のボリュームの不安定さが目に付きましたとさ。
そこそこ好きなシリーズなので、次の巻の巻き返しに期待。