■

クラッシュ・ブレイズ - ヴェロニカの嵐 (C・NOVELSファンタジア)

クラッシュ・ブレイズシリーズの三作目。

いつも通りのクオリティ。
相変わらずのリーダビリティの高さ、「怪物」達に常識を覆される一般ピープルの描写、互いに噛みあわない「常識」、軽妙なやり取りなど、このシリーズでのいいところは充分に出ている。
今回は、サバイバルのシーンの出来が良くて面白かったし、「裁判」のところも予想以上によく書けていた。
このシリーズは一冊完結の形式になってるおかげで、外伝のように肩の力を抜いて読めるので、気楽に楽しい。
まあ、主要人物が多すぎるせいで、出番の少ないキャラが出てくるのはご愛嬌ということで。

今回は普通に楽しかったから特別ケチをつけるところは無いかな。
茅田さんは好きな作家で、このシリーズも楽しんで読んでいるから、贔屓目が入ってないとは言い切れませんが。
あえて言うならやけに目につく位置に誤字があったことが気になったくらいか。