クラッシュ・ブレイズ 大峡谷のパピヨン (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田砂胡,鈴木理華
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 新書
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シリーズ……ええと、何作目だっけか。
このシリーズに移ってから、巻数表記が無い上に1冊読み切り型の話が多いので、巻数がピンと来ない。
女王の愛機が盗まれる事件が起こったが、一行に進まない創作の末に女王の取った行動は惑星の航空機レースへの出場という不可解なものだった。というお話。
あー、うん、このシリーズにしては面白かった。
久々に海賊・女王の怪獣夫婦が主人公なのが嬉しい。金銀黒の三人組主体の話はちょっと食傷気味。
常識を打ち壊し、「普通の凄い人」達を圧倒し、ズンズンと目的に一直線な女王のスタイルが素敵過ぎる。スカーレット・ウィザードの頃にあった爽快感よ再びって感じで懐かしかった。
レースに参加する目的が、やや遠回りながらも、豪快な発想が女王らしくて思わず笑ってしまった。
レースシーンもそれなりに面白かったんだけど、1巻で終わらすためか全体的に駆け足気味で、強敵や困難という要素がほとんど無かった点が残念。2巻構成ぐらいで、ゆっくりとレースを描いて欲しかったなぁ。
まあ、それでも、最近のクラッシュ・ブレイズシリーズの中では、割と出色の出来でしたよ。
やっぱり金銀黒組だけじゃなくて、スカウィ組のエピソードを交えながら進めて欲しいものです。