オンタロスの剣―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田砂胡,鈴木理華
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
クラッシュ・ブレイズシリーズの最新刊。
話としては前巻の流れを汲んだ内容になっていた。
演劇少女と交流する一方で、秘密組織がリィにチョッカイ出したりルウを拉致ったりする話。
「クラッシュ・ブレイズ」シリーズに入ったから、よくあるパターンの「1冊使って、黒金天使や怪獣の裏設定説明」という感じのエピソードだった。今回はルゥの死と再生編って感じ。
ただ、前半の演劇少女エピソードが、後半ではほとんど生きてこなかったことにチグハグ感を覚えた。
前回から続く「生き返ったケインの秘密を付けねらう組織」というエピソードをやるんなら、それだけでまとめあげれば良かったんじゃないかなぁ。
後半の「敵との対決」という流れは、「暁の天使達」や「クラッシュ・ブレイズ」ではパターン化したような流れだったので、いまいち乗り切れなかったし。
演劇少女との絡み自体はそれなりに面白かっただけに、そのパートがストーリー上浮いてしまったことが残念でなりませんよ。
まあ弁護するなら、今回は「敵」を一方的に圧倒するんじゃなくて、それなりに苦戦するような部分は、このシリーズでは珍しくて良かったかもね。