ミラージュの罠―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田砂胡,鈴木理華
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
シリーズ……ええい、知りたいならぐぐれ(カウント放棄)
以前の巻に出たホモが、とある理由で命を狙われて、それをリィ達で助ける話。
事件の真相というか、命を狙う理由の余りのくだらなさに脱力。国家機関を動かすほどのものかと色々ツッコミたくなったよ。
つーか、こんなイリーガルな手段を使うほど深刻な事態じゃねー。
こういう脱力系の話を堂々とやってくるのが、クラッシュ・ブレイズシリーズのいいところなのか悪いところなのか悩むところだ。
再登場のホモ自体はどうでもいいキャラなんで、再登場してきた今回も印象が残らなかった。
話は脱力、キャラも低調と、あまり良いところが無いかというと、特殊部隊との騙しあいの部分は割と楽しめた。
二重、三重、四重の策でリィ達を処分しようとする特殊部隊が、規格違いのスペックによってあしらわれる様は、このシリーズ特有の「力技による爽快感」が良く出ていた。
一種のコンゲーム小説と言えないことも無いのに、ここまで「知略」が「力技」に蹂躙されるコンゲームはそうは無い。
まあ、この部分がこの作品で数少ない見所かな。
デルフィニア、スカウィシリーズのファンには色々と言われるこのシリーズですが、私は過剰な期待はしてないことと惰性感のおかげで、割り切った楽しみ方をしてる。
茅田さんの文章は読み易いので負担にもならないしね。