とある魔術の禁書目録10 / イラスト:灰村キヨタカ / 電撃文庫


電撃の人気シリーズも、ついに大台に乗る10巻目。
前巻に引き続く内容の下巻扱いの1冊。


真の目的が判明したローマ正教の魔術師を止めようと奮闘する主人公とイギリス清教の魔術師の戦いを描く。
この作品って、巻毎によって結構浮き沈みが激しいシリーズだとは思っていたんですが、この巻では思いっきり沈んだ。すげー肩透かしを食らったわ。
対決→追跡の繰り返しで、ストーリー全体で間延びしてしまっているため、これまでの巻にあったようなドライブ感が無い
そして最後の「主人公達がやってたこと意味無いじゃん!」とツッコミたくなるような結末に脱力。
バトルも敵魔術師が「逃げること」を前提したバトルが多かったせいで、イマイチ盛り上がらなかったし、全体的に低調。
最後の飛行機でのやり取りや展開が一番面白かった気がしますよ。


あーでも、2巻以降では初めて姫神にスポットライトが当たったことに、ちょっと暖かい気持ちになった。
今まで空気キャラ・背景キャラと化していたから、このままフェードアウトかと思ってたよ。
しかし、突然出番が生まれたことに、死亡フラグ!?」という危機感を覚えたのは私だけじゃないはずだ!