円環少女 (3) 煉獄の虚神 (下) / イラスト:深遊 / 角川スニーカー文庫

円環少女 (3) 煉獄の虚神(下) (角川スニーカー文庫)

円環少女 (3) 煉獄の虚神(下) (角川スニーカー文庫)


上下巻構成の下巻。


神に近い魔術師との本格決戦。
正直、今回の敵魔術師は2・3巻で出す敵役としては強力すぎたんじゃないかなぁ、というのが本音。
幾らなんでも、2巻であそこまで圧倒的だった敵魔術師と、少人数で互角以上に戦う流れに主人公補正を感じてしまうよ。
それと、主人公とメイゼルが和睦に至るまでの展開にちょっと拍子抜け。まあ、もっとカタルシスがある再会になると思ってた私が悪いんですがね……
後は、やっぱり戦闘時も発動した魔法の説明などが出張り過ぎてて、いまいち爽快感に欠ける。「ラグナロク」や「され竜」など、戦闘シーンがゴチャゴチャするのがここ数年来の角川スニーカーバトル小説の伝統なのかね。
うーん、バトルメインのストーリー展開で、バトルがカッタルイってのは結構辛いものですね。
まあ、神音魔術師のお嬢さんの再登場は地味に嬉しかった。
設定や登場人物自体は好きなので、私がこの膨大な設定になれてくれば、もう少し楽しんで読めるのかなぁ。
とりあえず、次の巻に期待しておこうか。