ソフィアの正餐会―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田砂胡,鈴木理華
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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クラッシュブレイズシリーズの新作。
シリーズ何作目かは覚えてない。シリーズナンバーくらいつけて欲しいなぁ。
金色が男子校に、黒色と銀色が女装して女子高に進入してとある事件の捜査をする話。
ここ最近の話で敵役を張っていた老人4人衆退場編。
ちょっとした探偵小説っぽいけど、推理の出発点がこの世界の星間図から導かれるオカルト的なものなので読者には辿り着けないものだったのが残念。
まあ、少女が助かった理由とか、攫われた目的とかは割と簡単に推測がつきますけど。
しかし、うーん、ここまで散々引っ張っておきながら今回の老人4人衆の小物っぷりは何なんでしょうか。
以前に黒色を追い詰めたことから巨悪になると期待したのに……正体・素性のチンケさもションボリで、期待外れもいいところだ。
スカウィ以降の、敵役小物化の流れは歯止めがかかりません。
もうストーリー的な面白さは枯渇して、完全にキャラ小説と化してるな……
茅田さんの文章自体は好きだし、読み易いからまだまだ付いていく気ではいるけど、ここらで大きなエピソードを展開してくれないものかしら。