- 作者: 近藤信義,えびね
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/09
- メディア: 文庫
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ライトノベルでは数少ない本格風仮想戦記の3作目。
うーん、何というか化けそうで化けきらない作品ですね。
個人的に仮想戦記が好きなんでそれなりに楽しんで読んでいるものの、何かが足りない気がする。
これまで基本的には防衛戦しかやってないから主人公達の境遇がイマイチもどかしい。
今回でノウラの正体にも触れられ、冥海、海獣という設定もようやくこなれてきた感じがするものの、未だに冥海での戦闘描写がイメージし辛い。
無重力なのか、海に浮いている感覚なのか、上下や高低の概念はどうなってるのか。
もうちょっとイメージできるような説明が欲しい。筆力が足りなくても根性で書け。
後はもうちょっと戦術・戦略を洗練した方がいいと思います。
とりあえず今巻で主人公達を取り巻く微妙な情勢の整理が出来て、イントロダクション的な「レールダム福音連邦」編がようやく終わっただけに、次回からのテコ入れを期待したい。
個人的にファンタジーの仮想戦記に餓えているから、期待度だけは毎回高いんだよなぁ。