銀世界と風の少女 / 著:松山剛 / 絵:かぼちゃ / 一迅社文庫

銀世界と風の少女 (一迅社文庫 ま 1-1)

銀世界と風の少女 (一迅社文庫 ま 1-1)


一迅社文庫の創刊8ヶ月目の新刊は3冊。感想その1/3。まだキャリアの浅い作者による、一迅社文庫デビュー作。


奇怪な生物が棲み、無数の地雷が埋まった銀色の砂漠を渡って交易するキャラバンを護衛する者達の話。
設定は中々面白いし、色々な人間関係の登場人物たちもそれなりに魅力がある。
一方で、設定語りの部分も多くなってるし、登場人物もかなりの人数が出てくるので、やや展開が忙しない。
これだけの登場人物と特殊な設定を用いながら物語を壊してないのは評価できるけど、この巻に関してはキャラと設定の魅力を上手く使いこなしてるとは言えないかなぁ。
この巻で世界観と登場人物の紹介が済んだ分、2巻以降が面白くなりそうな作品ではある。
まあ、それなりには楽しかったので、2巻が出てくれるといいなぁ。