ANGEL+DIVE 3. LOVENDER / 著:十文字青 / 絵:青稀シン / 一迅社文庫

ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER (一迅社文庫)

ANGEL+DIVE (3) .LOVENDER (一迅社文庫)


一迅社文庫の創刊8ヶ月目の新刊は3冊。感想その2/3。
シリーズ3作目、(2009年2月04日)現在一迅社文庫最長シリーズ。


夏彦達の前からいなくなったトワコ、突然健康になった春、急速に春との関係を深めていく工藤、そして物語は壊れて、始まる。
2巻から順当に面白くはなってたんですが、この巻で本格的に化けた
この巻を読んで、私はこの作品を好きにはなれないことが分かった。でも、悔しいけど、好きじゃないけど面白かった
この突き刺さるような静謐さと、読み手を打ち砕くようなパワーは認めざるを得ない。
好き嫌いのレベルじゃなくて、ここまで人の感情を揺らすような作品には、評価しないほうが嘘だろうと思った。
ちょっとラストのインパクト勝負みたいなところがあるし、内面描写重視の文章、重苦しく・静かな雰囲気、ネガティブな展開など好みは分かれると思うけど、クオリティは高い。内面描写に重点を置いてることで、内容の割にページ数が多くなってしまい、敷居は高くなってしまってる気はするけどね。
癖はあるけど嗜好と噛み合えば、かなり楽しめるタイプの作品。
1巻は嫌いで、2巻で見直して、3巻の内容は好きになれないけど評価せざるを得ない。私の中ではそんな作品