ルーク&レイリア 金の瞳の女神 / 著:葉山透 / 絵:ひだかなみ / 一迅社文庫アイリス

金の瞳の女神 (一迅社文庫 アイリス は 1-1 ルーク&レイリア)

金の瞳の女神 (一迅社文庫 アイリス は 1-1 ルーク&レイリア)


一迅社文庫アイリスの創刊ラインナップ7作品。感想その1/7。
9Sでブレイクした葉山透の、富士見ミステリー文庫でのデビュー作の復刊。富士見ミステリー文庫版は既読。
ミステリー文庫版からは加筆・修正に加えて、イラストレーターが変更。


ハンターを辞めたルークの元に、レイリアを名乗る女がやってきて仕事を持ちかけるところから始まる、ファンタジー世界を舞台にしたミステリ作品。
数年ぶりに読むけど、思ってたより内容忘れてて、適度に新鮮に読めました。
「ファンタジー世界」を舞台にしておきながらも、ミステリとしての体裁を保ってる点はやっぱり評価に値するよね。
しかしながら、ミステリ的な部分と、ルークとレイリアのドラマ的な部分が、それほどリンクしてない点が減点かな。
それと「密室の謎」の部分がやっぱり強引な部分が多かったりするので、ミステリ読者よりも、ラノベ読者向けかなぁ。
まあ、作品の出来としてはまとまっているので、9Sから葉山さんに入った人でも、ミステリが嫌いじゃないならそれなりに楽しめる作品じゃないかなぁ。