- 作者: 小林めぐみ,結城心一
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/06/20
- メディア: 文庫
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創刊2ヶ月目の新刊は3冊。その中の1/3。
一迅社文庫の中では逆に珍しいベテラン作家。著作数も多く、超有名作は無いもののこの界隈ではそれなりに名の通った作家さんです。
嫁さんに謎の失踪をされた准教授とその子供のために、義兄さんのことが好きな嫁さんの妹がベビーシッターを買って出る話。
SFっぽい短編が集まった形式で、系統や雰囲気は同じ作者の「食卓にビールを」に近い。
最初、作者が誰か知らないで読んでいたんだけど、読んでて作者・小林めぐみだと分かるくらいには小林さんっぽい。
SF風味の話から、トンデモ科学話が揃っており、「食卓〜」で積んだ経験なのかある程度安定はしている。
ただ個人的には、ヒロインが既婚者の義兄に対して盲目ラブー、になってるところが何だか鬱陶しい。准教授の超然としてるところも、何だか苦手だ。
内容自治あは、SF風味で小粒にまとまってる話が揃ってるだけの作品なので、キャラが合わないとどうにもならんね。
「食卓にビールを」の方は嫌いじゃなかっただけに、同系統でこれほど合わないとは。我ながら驚いた。