「SHI-NO」に対する森チルドレン・奈須チルドレン云々

一応、森博嗣はS&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズを全部。
Gシリーズは2冊ほど、短編集は一通り、「そして二人だけになった」と「墜ちていく僕たち」、「スカイ・クロラ」「ナ・バ・テア」は読んでます。
奈須きのこに関しては「空の境界」「月姫(プラスディスク・歌月・メルブラ月姫読本含む)」「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」くらい。
「SHI-NO」は三冊読了済みです。



何だかもうリンク先にコメントが付き捲っているので、私が語るべき内容なんてほとんど無いと思いますが少し語ろうかと。
結論から言わせて貰えば、奈須っぽさは全くと言っていいほど感じなかったです。
奈須きのこ」と聞いて私が個人的に連想するのは、月姫Fateに象徴されるハッタリの利いた設定や演出、独特の言語感覚なので、そういった要素の無い「SHI-NO」から奈須きのこを思い浮かべることはまったく無かった。
一方の「空の境界」は良くも悪くも全体的に空虚で重苦しい雰囲気と息苦しさの印象が強かったので、「SHI-NO」のようにライトノベルフォーマットされた作品から「空の境界」を連想することも無かったなぁ。そういう意味での「奈須っぽさ」って言うんなら、まだ坂入慎一の「F」とかの方がそれっぽいと思うし。
志乃ちゃんの独白の部分に関しては、森ポエム文体を共通項にして森博嗣っぽいと言えなくも無いと思うけど、最近では「飾られた記号」のようにあからさまな森チルドレンがいる時代だから、これで森っぽいというのも何だか牽強付会という気がするけどなぁ。
まあ、私が読んだ時に森博嗣を連想しなかったからそう思うのかもしれませんが。
私個人として、最初に「SHI-NO」を読了した時に連想したのは乙一さんの「GOTH」だったんですが、こういう意見の人は少数派なのかしらね。