「大魔王アリス」「総理大臣のえる」シリーズの作者、あすか正太SD文庫デビュー作。




エロい。終了。






……まあ、ぶっちゃけ上の一文だけでも充分なんですが、やっぱりコレで終わるのもアレなんで、色々と書いてみようか。
作品的には、最近ちょこちょこと増えてきた、かなり直接的な「性描写」が出てくるというタイプのライトノベル
後書きでも触れられてる、富士見ミステリーの「ROOM NO.1301」、富士見ファンタジアの「デビル17」などの流れにある作品かな。
他の主要ライトノベルレーベルだと、電撃文庫だと黒田の「リヴァイアス」、杉原智則の「ホーリーグレイル」「熱砂のレクイエム」、スニーカー文庫の「されど罪人は竜と踊る」、ファミ通文庫では「薔薇姫さま」辺りでエロ描写は開拓済みだし、最近のライトノベルの間口は広いなぁ。
文字文化に対する「性」の規制って緩いっすよね。


中味はまあ、恥ずかしくなるほどの直球ベタな初々しい純愛劇って感じ。
この作品で徹底的に表現される、若者特有の恋愛への純粋さ・臆病さ・ドキドキ感・もどかしさを楽しむには、私はいささか年を取り過ぎていたようで。
ちょーっと、むず痒いような生暖かい気分になってしまった。
特に両想いだけどすれ違ってしまう、という展開はドキドキ・ハラハラよりも、イライラ感が先に立ってしまったし
まあ、二人の想いが成就する辺りの雰囲気は嫌いじゃなかったですけどね。
面白いかどうかと言われると、「いまいち合わなかった」という感想になるのかな。
まあ、続編は確定済みなので、このままイチャイチャ・ラブラブした展開に移行してくれるなら買ってもいいかなと思う。


イラストに関しては、女の子以外は割と好きかも。
……いや、天広さんの描く女の子って、アレとかソレとかを思い出してしまうので個人的には微妙なんですよ。ハイ。