好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期 投票作品

今期はWeb小説の書籍化作品をかなり読んだので、そっちで面白い作品は沢山ありました。
正直10作品選んだらそこに入る作品もあったんですが、Web小説の書籍化に関しては「ラノツイ」企画で投票するということで好きラノ投票からは外しました。
明日か明後日投票するラノツイ企画ではWeb小説の書籍化作品縛りで投票します。
今回はそういうコンセプトということで。
 

大日本サムライガール(7) / 至道流星
【14上期ラノベ投票/9784061388895】

大日本サムライガール 7 (星海社FICTIONS)

大日本サムライガール 7 (星海社FICTIONS)

今、最も読み応えのあるアイドルもの。
政治と経済に対するスタンス・アプローチは、ライトノベルの中では唯一無二で圧倒的と言ってもよい。

 
 

■きんいろカルテット!(2) / 遊歩新夢
【14上期ラノベ投票/9784906866816】

きんいろカルテット! 2 (オーバーラップ文庫)

きんいろカルテット! 2 (オーバーラップ文庫)

前期に引き続き投票。
前巻同様、音楽に対する真摯な姿勢と跳ねるような描写が素晴らしい。
そして主人公が「凄い奏者」である描写がされて、高みに登っていく可能性を感じれたのが嬉しかった。
比翼の片割れを手に入れて高く飛べ。

 
 

スカイ・ワールド(7) / 瀬尾つかさ
【14上期ラノベ投票/9784040700946】

ジュンとサクヤの連携無双シーンのテンション上がることといったら!
今期の名シーンの一つですね。

 
 

■おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 / 石田リンネ
■おこぼれ姫と円卓の騎士 提督の商談<CD付特装版> / 石田リンネ
【14上期ラノベ投票/9784047297111】

おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)

おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)

おこぼれ姫と円卓の騎士 提督の商談<CD付特装版> (ビーズログ文庫)

おこぼれ姫と円卓の騎士 提督の商談 (ビーズログ文庫)

「恋」ですね……

 
 

俺の教室にハルヒはいない(2) / 新井輝
【14上期ラノベ投票/9784041011690】

「全てを手に入れることは出来ない」「間違えると全てを失ってしまう」
みたいな不穏な空気は前の巻から感じていたけど、登場人物が思っていた以上に強く、思っていた以上に繊細で……このナイーブな描写がたまりませんね。

 
 

■コンプリート・ノービス(2) 憂鬱なソーサラー 田尾典丈
■コンプリート・ノービス(3) 不審なプリースト 田尾典丈
【14上期ラノベ投票/9784040700380】

縛りゲーで無双というロマン。

 
 

東池袋ストレイキャッツ / 杉井光
【14上期ラノベ投票/9784048666244】

鉄板の杉井音楽モノ。
「いつもの杉井主人公」だろうと、好きなものは好きですわ。
ツンデレヒロインかわいい。

 
 

■吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1) / 野村美月
【14上期ラノベ投票/9784047296626】

相変わらず締め付けるようで、突き刺すような、生の感情と情念に満ちた作品。
「永遠の愛」というどこか陳腐でありながらも、作品を象徴する言葉が僕の胸を打つ。
演劇モノが大好き、ということもあるけどこのコンビはかたい。

 
 

声優ユニットはじめました。 / 藤原たすく
【14上期ラノベ投票/9784094514643】

声優ユニットはじめました。 (ガガガ文庫)

声優ユニットはじめました。 (ガガガ文庫)

女の子声優がイチャイチャしながら声優ユニットする話。
声優業界の描写が自然に「それっぽく」描かれてるので何か楽しい。この距離感の取り方は僕は好きですね。
この巻の時点では声優ユニットとしての大きな目標が提示される訳でもないので、ストーリーは薄めで基本的には女の子のイチャイチャを楽しむ話ですね。
声優もの(?)としては上の「ハルヒはいない」もあったけど、こっちはポップでキュート。
「声優志望」ものは重いものになりがちだけど、この作品は「声優もの」だったためか重さが無くて、楽で良かった。

 
 

■サクラカグラ(1) / 久弥直樹
【14上期ラノベ投票/9784061388963】

サクラカグラ 1 (星海社FICTIONS)

サクラカグラ 1 (星海社FICTIONS)

正直に言うとこの1巻だけだと、一冊単位での区切りがやや中途半端でそこまで出来がいい訳じゃない。
中編2本+αで構成されているが、どっちのエピソード(事件)も本質的な「解決」に至っていない典型的な続編前提の1巻だからだ。
ただ、いわゆる「鍵っ子」と呼ばれた世代にとっては話が異なる。
この作品の中編2本のうち1本が、Kanonのとあるルートに酷似した流れをしているからだ。
しかもKanonの特定ルートを彷彿としておきながら、単なる劣化コピーにならない落としどころが用意してある。
勿論Kanonを知らないと意味が通じない訳ではないが、まさにKanonユーザーに対してのみ通じる仕掛け」が行われているのだ。
正直、鍵っ子が激減しておっさん化したこのご時勢に誰得なんだろう、と思わなくもない。
「ONE・Kanon」直撃の鍵っ子世代はもうロートルであり、ぶっちゃけAIRCLANNAD以降しか愛着の無い鍵っ子も沢山いるだろう。
だけど、だからこそ、これはONEやKanonをリアルタイムで受け取った「僕ら世代」に用意された物語と言えるのだと思う。
僕らが読むべきであり、読まないといけない作品なのだ。
正直ONE・Kanonのエポックメイキング性はゲームをリアルタイムに体験した世代にしか感じれないものだと僕は思っている。
だからAIRCLANNADをやった後にKanonをプレイしたような人は読まなくてもいい。
あるいは京アニ版Kanonしか見ていないような人も読まなくていいだろう。
ただ、ただ、僕と同じような時代を生きた、Kanonをリアルタイムにプレイした世代には読んでほしいと思う。
読んだ結果として面白いかもしれないし、あるいはもう面白いと思わないかもしれない。
しかし、それでも、あの時代を生きた人達に用意されたこの作品を読んでほしいと僕は思うのです。