ルーク&レイリア アルテナの少女 / 著:葉山透 / 絵:ひだかなみ / 一迅社文庫アイリス

ルーク&レイリア アルテナの少女 (一迅社文庫アイリス)

ルーク&レイリア アルテナの少女 (一迅社文庫アイリス)


一迅社文庫アイリスの創刊3ヶ月目は3作品。感想その2/3。
葉山透のデビューシリーズの復刊2作目。今回も大幅加筆修正+短編追加。富士見ミステリー文庫版は既読。


誘拐された妹を助けて欲しいという依頼を受けたルークの前に、アルテナの文明絡みの困難が立ちふさがる話。
前巻同様にほどよく設定を忘れてて、かなり新鮮に楽しめた。さすがに、富士見ミステリー文庫版を読んでから5年以上経ってると細かいところ覚えてないよね。無論読み比べてもいないので、「大幅加筆修正」でどの程度変わったのかは不明。
ミステリ要素は「そんなに都合よくいくものかな?」と思うことが多いので、ミステリとして読むと粗が見えるかな。
ただ、ミステリというよりは「(異世界の)歴史・秘跡ロマン」って感じなので、その方向性で読むのが正しい気がする。そうやって読めば一転二転する展開や活劇シーンをワクワクしながら読める。
ここら辺の感想は富士見ミステリー文庫版の時と同じ印象かなぁ。
短編は小粒なものの割と楽しく、もっと素のニナ・ニイヤとルーク・レイリアの絡みが見てみたかったよ。


今回も隠れた良作の復刊だけあって手堅い出来。