神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 宮崎柊羽,七草
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: 文庫
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シリーズ4冊目。
話的には3巻の続きで、上下巻構成の下巻といった感じ。
かのう様を狙う集団の暗躍を阻止する話。
うーん、内容的にかなりグダグダしてしまった印象。
結局は「かのう様を探すゲーム」はゲームとしてまったく面白いものじゃなったし、敵集団の行動や目的もピンと来なかったので、全編を通して話に入っていけなかった。
それと毎回恒例、今回も出てきた主人公の「説教」がどうも受け付けない。
綺麗事をウダウダ言ってるけど、結局は「俺に任せろ」的なことを言ってるだけで、具体性に欠けるところにウンザリ。これがこの作品の見せ場なんだろうけど、空回りしているようで毎回のように気になってしまう。
つーか、こんな強硬手段まで取ってきた武闘派強盗集団があんな説教で説得されるって、どれだけ自らの行動に対する信念が薄っぺらいんだろうか。
前巻でビターな引き方をして、どういう風に物語を展開してくるのかと思っていたら、結局は馬鹿一の展開しか出来ないのね。普通に白ける。
……というか、私って自分が思ってる以上にこのシリーズのこと嫌いなんじゃないかと思い始めた。
うーん、くだらない説教を除けば主人公の性格は嫌いじゃないし、美名人の乙女してるところやいろはの妙なテンションの高さとか、キャラ的な要素の一部分は気に入ってるんだけど、それだけで読むのも辛くなってきましたよ、と。