けんぷファー (２) / イラスト：せんむ / MF文庫J

けんぷファー〈2〉 (MF文庫J)

築地俊彦さんのMF文庫Jデビューシリーズにして、2ヶ月連続刊行の2冊目。

美少女に変身してしまう状態になった主人公が、二重生活の中で恋愛や戦いに右往左往する話。
今回の「敵役」の正体が意外と言えば意外だったが、伏線くらい引いておこうよ。敵の正体唐突過ぎ。
唐突で存在感の薄い敵とのバトルよりも、どちらかというと泥沼に嵌って来た主人公の恋愛模様を楽しむ方が吉か。
主人公の失策で誤解が助長され、片思いの女の子の恋愛模様は前途多難、二重人格銃娘はヤキモキと、拗れてきた人間関係がキモ。
まあ、変にドロドロした人間関係に成らない程度の、ライトな三角・四角関係で進んでいってくださいな。

しかし、新聞部のゴシップ記事のいい加減さと、それを信じる生徒達の主体性・考えの無さはどうにか成らんのかね。普通信じねーだろ、あんな記事。
こういう、無駄に頭の悪い誤解をする学校の人間を見てると、「ストーリーの都合」という言葉が頭の中を掠めてしまい、割と白ける。
うーん、凄くつまらないという訳じゃないけど、腹が立つ・白ける部分が多々ある作品だったことは確か。私の嗜好に合わないのかもね。