アウトニア王国拾遺録3 でたまか 終劇追幕篇 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 鷹見一幸,Chiyoko
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: 文庫
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長らく続いた好シリーズの短編集3冊目。
先日の「人類戦記録5」で長編は完結してたけど、この巻に後日談などを載せて本当のシリーズ完結となります。
戦争へ行ってしまった家族を思う話や、戦争後の後日談、士官学校時代のマイド達の料理対決話など、色々な短編が揃った一冊。
うーん、ここまで読んできた「でたまか」読者なら有る程度納得できる内容だけど、やっぱりイマイチ消化不良はあるかな。
後日談の部分は、ある程度以上ぼやかされて語られているので「読者に考える余地」が残してある。そういった曖昧な部分が残ってる方が好きという人もいるでしょうが、個人的にはもっと個人個人を掘り下げて後日談を語って欲しかった。
あくまで人それぞれの好き嫌いになりますが、この点が強く不満でした。
それと、シリーズ完結後の短編集に「マイドの士官学校時代」の話を入れてくるのはどうなのかなぁ。内容自体はコメディタッチに語られて結構好きな話だったんですが、タイミング的に今更感を感じてしまう。
うーん、長編最終巻が尻切れトンボ状態だったので、それをフォローする短編集が出たこと自体は嬉しいし、読者の希望を叶えたという点では評価するんですが、内容自体は(期待が大きかったこともあるんでしょうが)そんなに褒められたものでは無かったかな。
あと、すげー個人的不満を言わせてもらえれば、エリス嬢にはもっと幸せになって欲しかったよ……