世界は悪魔で満ちている？ / イラスト：南野彼方 / 電撃文庫

世界は悪魔で満ちている? (電撃文庫 (1294))

多分、新人のデビュー作。
むしろ絵師の南野さんが好きだから買ったようなもの。

人間が「天使」や「悪魔」に転じることのある世界で、弱みを握った少年と握られた少女の歪な形のラブコメディ。
あー、何というか、色々と微妙。
そもそも主人公の性格が好きになれない時点で結構辛かった。
更に加えてヒロインの女の子が主人公に引かれる理由がさっぱり分からない。
いいところまったく無いヘタレじゃん。エロゲとかでよくある「勘違いして恋する」みたいな出来事もないし。
「ヒロインは命令されて脅迫されることに快感を覚えるドＭ」みたいなアクロバットな性癖を持ってでも居ない限りこの話の流れは納得できねぇ。
一応「ツンデレ」に分類されるヒロインなんだろうけど、どうしても「可愛い」と思えるキャラじゃなかったしキャラ小説としては色々と辛い。何か理不尽な罵倒と良く分からない理由でイライラしてるだけのキャラで、げんなりしてきたよ。
一人称で、ページ数が少ないということで読み易いということくらいしか良い所が見つからない作品でしたとさ。