JGPシリーズ　メキシコGP

JGPシリーズ第三戦のメキシコGPが終了しました。
結果はこちらで確認してもらうとして、とりあえず男子シングルと女子シングルの簡単な所感だけでも。
プロトコルは読んだけど、細々と書くようなトピックはありませんでしたしね。

男子シングルは、今シーズンで初めてアメリカ以外の選手であるAustin KANALLAKAN（カナダ）が優勝。
ただし、得点自体はフランスGP・ハンガリーGPで表彰台に上がった6人（各3人）の得点よりも低い156.19なので、大会自体のレベルは低い中での優勝という印象は拭えない。
2位と3位はアメリカの選手が掻っ攫ったので、今シーズンのアメリカ強しという印象はなお強い状況と言える。
しかし、アメリカ代表として出場している（確かアメリカ育ちだかでアメリカ国籍を持ってる）村上大介選手が日本代表よりも高い順位に入ってることは喜ぶべきか悔しがるべきか、難しいところです。
日本代表としては町田樹選手の4位が最高位。
フリーではショート2位の村上大介選手を破って3位に入ってきただけに、ショートの出遅れが悔やまれる。
うーん、まだ3戦（日本人選手が出てるのは2戦）だけど、小塚がいない今シーズンはやっぱり男子シングルの日本ジュニアは苦戦しそうだなぁ。

一方の女子シングルでは、3戦連続でのアメリカ選手の優勝。
それも、今シーズンからノービスから上がってきたばかりの13歳の超新星 Caroline ZHANGが圧倒的なパフォーマンスを見せて優勝。
いや、強いという噂は聞いてたものの、ノービスということで話半分というか眉唾だと思っていたら、驚愕の強さだった。
今シーズンのルール改定で、コンビネーションスピンヤスパイラルで高レベルが出し易くなったとは言え、ジュニアとしては破格の162.43を記録。
昨シーズンだと、浅田真央とキム・ユナくらいしか出すことの出来なかった160点越え。
ここまで来るとぶっちゃけシニアGPシリーズでも表彰台を狙えるような得点域なんだよな……
採点がインフレしたかフロックじゃなければ、今シーズンのジュニアの女子シングル戦線はこの選手を中心に動いていきそうだなぁ。
ジャン選手の存在が余りに衝撃だったので、正直今回の日本人選手は割とどうでもいい（マテ）
一見4位・5位という高位置につけたように見えるけど、高山選手はSPで1回・FSで2回転倒した結果でのこの順位だし……それだけ転倒して4位ってのは凄いと言えば凄いんだけど、正直本番での弱さの方が印象に残ってしまったよ。
あー、次があればちゃんと巻き返して欲しいものです。

・ジュニア男子シングル　JGPシリーズ　メキシコGP終了後のポイント状況

	選手名	国名	フランス	ハンガリー	メキシコ	総ポイント	総得点
1	Austin KANALLAKAN	USA	15			15	172.01
2	Stephen CARRIERE	USA		15		15	164.01
3	Kevin REYNOLDS	CAN			15	15	156.19
4	Takahito MURA	JPN		13		13	160.89
5	Curran OI	USA	13			13	159.86
6	Brandon MROZ	USA			13	13	148.66
7	Eliot HALVERSON	USA		11		11	159.66
8	Jeremy TEN	CAN	11			11	159.62
9	Daisuke MURAKAMI	USA			11	11	148.50
10	Joey RUSSELL	CAN		9		9	155.89
11	Florent AMODIO	FRA	9			9	146.11
12	Tatsuki MACHIDA	JPN			9	9	140.61
13	Ian MARTINEZ	CAN		7		7	144.23
14	Kim LUCINE	FRA	7			7	142.23
15	Mark VAILLANT	FRA			7	7	134.86
16	Norman KECK	GER	5			5	136.58
17	Moris PFEIFHOFER	SUI		5		5	130.55
18	Patrick WONG	CAN			5	5	122.88
19	Kevin DARWISH	CAN	4			4	135.81
20	Jakub STROBL	SVK		4		4	127.42
21	Manuel LEGAZ	ESP			4	4	122.88
22	Christopher BOYADJI	FRA	3			3	132.66
23	Philipp TISCHENDORF	GER		3		3	123.46
24	Yukihiro YOSHIDA	JPN			3	3	121.98
25	Alexandre BRIANCON	FRA		2		2	123.25
26	Bruno MASSOT	FRA			2	2	121.38
27	Gordei GORSHKOV	RUS	2			2	118.50
28	Stanislav KOVALEV	RUS		1		1	119.68
29	Edwin SIWKOWSKI	POL	1			1	114.05
30	Marcel KOTZIAN	GER			1	1	111.35

ファイナル出場圏内の上位8人の内5人がアメリカの選手という、ある種支配的な状況。
しかも、残りの3人中2人はカナダだし、北米勢つえー。
その中で、一人気を吐いてる無良選手が輝いて見えます。

・ジュニア女子シングル　JGPシリーズ　メキシコGP終了後のポイント状況

	選手名	国名	フランス	ハンガリー	メキシコ	総ポイント	総得点
1	Caroline ZHANG	USA			15	15	162.43
2	Ashley WAGNER	USA	15			15	134.95
3	Juliana CANNAROZZO	USA		15		15	116.02
4	Megan HYATT	USA	13			13	123.51
5	Sonia LAFUENTE	ESP			13	13	108.83
6	Rumi SUIZU	JPN		13		13	107.92
7	Stefania BERTON	ITA	11			11	111.52
8	Ji Eun CHOI	COR		11		11	106.57
9	Yea-Ji SHIN	COR			11	11	105.19
10	Vinciane FORTIN	FRA	9			9	107.69
11	Myriane SAMSON	CAN		9		9	106.18
12	Mutsumi TAKAYAMA	JPN			9	9	98.85
13	Sonia LAFUENTE	ESP	7			7	105.14
14	Shoko ISHIKAWA	JPN		7		7	104.73
15	Haruka INOUE	JPN			7	7	98.52
16	Diane SZMIETT	CAN	5			5	102.71
17	Elena GLEBOVA	EST		5		5	101.09
18	Loretta HAMUI	MEX			5	5	93.48
19	Kerstin FRANK	AUT	4			4	102.31
20	Molly OBERSTAR	USA		4		4	99.47
21	Soo-Hyun KIM	KOR			4	4	90.45
22	Sofia OTALA	FIN	3			3	98.24
23	Marcella DE TROVATO	ITA		3		3	96.79
24	Devon NEULS	CAN			3	3	89.52
25	Laura DUTERTRE	FRA	2			2	97.77
26	Joshi HELGESSON	SWE		2		2	95.55
27	Astrid MANGI	AUT			2	2	80.97
28	Jenna SYKEN	ISR	1			1	96.84
29	Katherine HADFORD	HUN		1		1	93.27
30	Colleen BURKHEAD	TPE			1	1	79.27

ファイナル出場圏内の上位8人を見てみる。
こちらのアメリカの選手は男子シングルよりも少ない4人だが、1〜4位までがオールアメリカということを考えるとある意味男子シングルよりもたちが悪いかもしれない。
その他の国、頑張れ。
日本はエース武田がまだの段階で上位8人に1人でも入ってることにちょっと安心する。
　