紅牙のルビーウルフ2 面影人魚 / イラスト:椎名優 / 富士見ファンタジア文庫


某新人賞受賞作のシリーズ2作目。


1巻に比べると、各人の思惑や関係が分かり易く、下手な捻りが無い分素直に読めた。
ストーリー展開は強引さがあり余り出来は良くないが、キャラ小説としてはそこそこ楽しめた。
キャラ小説にイラストの魅力は付き物ですが、椎名優さんのイラストは生き生きとして可愛く、破壊力があった。
登場人物とイラストの調和という面は優れた作品と言える。


今回、「国を治めること」や「王族の存在」ということについて言及されてましたが、今後そういった前振りを生かしていければ「政略」ものとして化けるかもね。
国の興亡を描くような作品は個人的に好みなので、そういった方向に特化することを期待しておこうか。