学校の階段 / イラスト:甘福あまね / ファミ通文庫

学校の階段 (ファミ通文庫)

学校の階段 (ファミ通文庫)


第7回エンターブレインえんため大賞・優秀賞受賞作。


階段レースに青春をかける階段部の人達のお話。
読む前は予想してなかったけど、これは一種のスポ根小説やね。
独特のルールによって繰り広げられる階段レースがなかなか面白い。
登場人物たちの特徴(特技)がよく出てるし、キワモノに近い題材ながらも話の展開力があった
イラストもよくマッチしてたし、今回のえんため大賞の中では一番好きかな。


ただ、主人公が階段部に入部する理由がどうも釈然としない。
入部動機・理由が弱過ぎるのが、この作品最大の難点かなぁ。
それと、「家族」に対して不満タラタラなところとか、逆ギレするところとか、そういう流れになる過程がどうも気になった。
プロットで大まかな流れを決めてあるけど、繋ぎの描写が下手って印象かなぁ。ふむ。