世界ジュニア選手権 予選終了

予選Bグループは113.58点の浅田真央がトップ、2位の武田奈也が94.90点、3位アリッサ・シズニー83.40点、澤田亜紀は76.88点で6位。
予選Aグループは、107.52点を取ったユナ・キムがトップ。グループ2位のChristine ZUKOWSKIが76.20点で、Aグループの7位(76.32)以下の点数だからAグループはユナ・キムを抜かして全体的に低いなぁ
A・Bグループのそれぞれ上位15名に、開催地スロベニアの選手1名を加えた31名が予選突破になります。



スコアの詳細はアップされて無いので、どういうプログラムになってたか・各要素がどのように判定されてたかは分かりませんが、TES(技術要素点)とPCS(演技構成点)で色々と考察してみる。


予想通り浅田とユナ・キムだけが100点を超えて、他を引き離す展開
この両者に共通するのはTESの高さであり、それだけで60点以上取っている。ぶっちゃけ、TESの点数だけで予選通過できるんだからその点数の高さは推して知るべし(各グループの15位は60点未満)
両者の点数を分けたのはPCSで、PCSの五つの項目全てで浅田が上回る。ただし、7点台が一つもなくPCSの判定は全体的に辛かった印象。
そして、キムはDeductionで-1を受けているのでおそらく転倒したと思うんだけど、転倒したのにTESが60点超えってどういうことなんだろう……
スピンで転倒ってのはあんまり無いし、トリプルがダブルになったりしたら基礎点の関係で厳しくなるだろうから、トリプル判定でGOEマイナスか、コンビネーションの2回・3回目のダブルで転倒ってところかな?
しかし、以前のユナならスピンやステップのレベルが低かっただけに、このTESは意外すぎる。GOEが甘かったなら分かるけど、スピンやステップでレベル3やレベル4を出してきたならシニアレベルでも脅威だ。
転倒無しならユナが浅田に迫っていた可能性もありますが、浅田もジャンプの着氷で乱れたみたいだから、ここら辺はスコアの詳細を見てみないと何とも言いにくい。
ま、確実に言えることは、この二人の点数はもうジュニアレベルじゃねー


一方で精細を欠いたのがアリッサ・シズニー
PCSでは浅田・キム以外で唯一の6点台を出してきたけど、TESが不自然なくらい低かった。
PCSは3位なのに、TESだと予選通過者中10位にも入らないってどういうことなのか。
見たところ転倒はしてないみたいだけど、どの辺で下がったんだろう。気になる
どちらにせよ、このTESの低さのせいで、上位二人と勝負になってない感じだ。よっぽど調子を落としたのかなぁ?
エレーネが出場回避した状況では、二強を追随する可能性を持つ唯一の存在だっただけに、実に残念だ。


そして、日本人選手。
武田の高得点は、おそらくノーミスに近い演技をしたんでしょうね。
国際戦は初めてなのに、良く頑張ったものです。この調子で本番に。
澤田は明らかにミスって減点を食らってるなぁ。
転倒もしてるようだし、失敗によって大幅に要素点を落としている。ジャンパータイプの選手だから、技術点で稼げ無いとこんなものか。
今回の情勢を見る限り、ノーミスで滑れば充分に銅メダル圏内だから頑張って欲しいものです。