ファミ通文庫・角川スニーカーでの同日リリース2作品の片割れ。


話としては、召還術(怪造学)を題材にした学園もの。
それに、ちょっとだけ能力バトル系の要素が入ってるかな。


結論から言ってしまえば、これまで読んだ日日日作品の中では(個人的に)一番微妙かな。
発想や題材は悪くないんですが、中途半端な印象を受ける。
最後の部分が「アレ、これで終わり?」というような終わり方で、肩透かしを食らった感じ。もうちょっとエピローグ的なものがあると思ったのに。
それと、期待していた「フェニックス」との対決シーンが思ったより盛り上がらなかったのが痛い。その直前で王道のような能力バトルを展開してたから、ちょっと拍子抜け。
何か世界観や設定、シリーズのキーになる存在を提示するのがメインになってる感じで、シリーズものの一冊目としては間違ってないんだろうけど、単体としてみた場合の面白さを損なってる気がする。
まあ、この作品に関しては判断保留。今後に期待かなぁ。
学園ものになるのか、能力バトルものになるのか、化けるのか化けないのか。それなりに楽しみな作品ではある。