GOSICK」シリーズ初の短編集。
連作短編のような形の雑誌連載+書き下ろし。


短編集と言うことでミステリとしては小粒だけど、それなりに面白かった。
本編のプレストーリーということで、出会ったばかりの登場人物たちの初々しい人間関係・やり取りが割と新鮮
それと、本編では語られることが無かった「始まりの事件」という空白を埋めてくれただけで、シリーズのファンとしてある程度満足してしまった。
キャラの可愛さとイラストに関してはもう言うことは無いですし。
まあ、このシリーズのファンと言うことで贔屓目が入ってると思うので、あまり細かな感想を言うつもりも無いんですけどね。
とりあえず、短編集ということで読み易かったことも低調な気分の自分に取っては有り難かった。


それと用意するものの最後の一つが「ドレス」だと思っていたら「フリル」だったことに驚愕した。
そうか、重要なのはGOTHでもドレスでも無くてフリルだったのか。
謎解きよりも、このことが最大の衝撃。
さすが桜庭さん、俺達の予想の斜め上を越えていく。
ちょっと痺れた、憧れた。 こんにちは意地悪フリル。