ゆらゆらと揺れる海の彼方〈5〉 (電撃文庫)

ゆらゆらと揺れる海の彼方〈5〉 (電撃文庫)


新人のデビューシリーズの、戦記ファンタジーの五作目。


あーうん、作品としてようやく一皮向けそう。
少なくとも、シリーズの中では一番素直に楽しめたかな。
これまでは新しい巻になる度に、新しい登場人物・国家・世界設定・海獣などが出てきて、それを追うだけで終わってしまってたのを考えると、今作ではそれが幾らか解消されていた。
既刊で、ある程度の設定が出揃ってるおかげで、ようやくストーリーをすんなり追うことが出来た
まあ、街から街の移動に至るまでのエピソードが欠けていたり、未だに冥海での戦争のイメージで首を捻る部分があったり、焦点が「人」よりも「国」に当たり過ぎている、など欠点はまだまだあるけど大分面白くなってきた(単に慣れてきただけかもしれませんが)


まあ、ライトノベルとしてバランスのいい戦記にはなってきたかな。
これまでは「いつかは面白くなるのかねぇ」と、大した期待もせずに半分惰性で読んでいたけど、話もそこそこ盛り上がってきたし、今後は素直に期待したい。
基本的に、ファンタジー戦記は好きやねん