シリアスレイジ〈2〉荒廃都市 (電撃文庫)

シリアスレイジ〈2〉荒廃都市 (電撃文庫)


第11回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作の続編。
第11回受賞作の中では一番気に入った作品だったので、早い続編の刊行は素直に嬉しかった。


やっぱり、私はこの作品が好きらしい。
万能系の主人公+便利アイテムということで、そういうのをご都合主義として嫌いな人もいるだろうけど、私は有能な主人公が好きなので、全然問題なく楽しめた。
1巻に引き続き、対人・対獣の戦闘シーンが多いので、深く感がえずに娯楽アクション小説として読める。
今回はチームプレイの要素が加わっていて、中々いい展開だと思った。
主人公が悩むシーンもあるんだけど、アクションの場面に組み込んで無いからテンポの良さを損なっていないのも個人的にはイイ感じ。単純な娯楽小説としては正しい姿勢だ。
それと、この作品の余りにもベタな恋愛シーンが妙にツボだ。
ワンコな幼馴染可愛いよ。子供っぽい年上お嬢さん素敵だよ。
今後も、この三角関係なラブコメ要素は大切にしていただきたいものです。ええ。


まー、勿論科学的なところとか、細かいところではツッコミどころもあるけどさ。
そういった重箱の隅をつつくような作品でもないでしょ。上でも言ってるように、この作品は結局ライトノベルっぽい単純娯楽アクション小説な訳だし。
設定の厳密さを求めるなら硬派なSFでも読めばいい。
同レーベルの9S辺りと同じように、アクションと登場人物の活躍、織り込まれる恋愛(ラブコメ)要素とかを楽しむのが吉ってな。