2010年上半期ライトノベルサイト杯 投票

2010年上半期ライトノベルサイト杯 に投票します。
2010年9月03日付までに読んだ冊数は、リストに載ってる分だと新規部門で146/353 冊（41.36%）、既存で221/610 冊（36.23%）。
合計で367冊/963冊（38.11%）。
パーセンテージ的には、新規部門はリストの4割強で前回の45%越えに比べると減退、既存部門はリストの1/3越えで前回より増えてる。全体だと前回以上の割合で、もう少し頑張ればリストの4割くらいいけそう。
ただ、まあ今以上に比率を上げるためには少女向けレーベルに手を出さないと厳しいかなぁ。
しかし、今回はついに半年で963冊か……ライトノベルとカテゴリ化される作品半年で1000冊出るのも遠くないかもね。
ちなみにリストに載ってないジュブナイルポルノやSF作品があるのはデフォルトで。

既存部門

ガンパレード・マーチ 逆襲の刻　津軽強襲　/　著：榊涼介 　/　絵：きむらじゅんこ　/　電撃ゲーム文庫
ガンパレード・マーチ 逆襲の刻　弘前防衛　/　著：榊涼介 　/　絵：きむらじゅんこ　/　電撃ゲーム文庫
ガンパレード・マーチ 逆襲の刻　青森血戦　/　著：榊涼介 　/　絵：きむらじゅんこ　/　電撃ゲーム文庫
ガンパレード・マーチ 逆襲の刻　欧亜作戦　/　著：榊涼介 　/　絵：きむらじゅんこ　/　電撃ゲーム文庫

ガンパレード・マーチ 逆襲の刻―津軽強襲 (電撃ゲーム文庫)	ガンパレード・マーチ 逆襲の刻―弘前防衛 (電撃文庫)
ガンパレード・マーチ 逆襲の刻―青森血戦 (電撃文庫)	ガンパレード・マーチ 逆襲の刻―欧亜作戦 (電撃文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784048686105】

半年で4冊も出されたら投票するしかない。
戦闘・戦術的な部分はマンネリ感が出てきたけど、外交的・政治的なアプローチが素晴らしい。
友人であり、同僚であった軍人達の会話が胸を締め付け、未来を夢見る少年・少女達の言葉を胸を打つ。
そしてマンネリ感と言ってる戦闘でも、人型ロボットが戦艦に飛び乗って沈黙させるシーンは絵を想像するだけでも燃える。だって男の子だもの。年は考えない。

ベン・トー５　北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円　/　著：アサウラ 　/　絵：柴乃櫂人　/　スーパーダッシュ文庫
ベン・トー5.5　箸休め 〜燃えよ狼〜　/　著：アサウラ 　/　絵：柴乃櫂人　/　スーパーダッシュ文庫

ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~ (スーパーダッシュ文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784086305518】

ヨー・サトーと広部さんの淡過ぎる恋愛描写に胸を焦がし、涙した。
熱いバトルも、セガ愛も、全てが二人のおままごとの様な恋愛関係にフィードバックしてくる構成には脱帽した。
まだ未熟で、自分の根っこの部分まで誤魔化して生きることの出来ない彼らは、「好き」という気持ちだけではシンプルな恋愛に辿り着けず離れてしまう。
彼の、彼女の、その不器用な恋心は僕の胸に深く突き刺さり、これから甘い疼きとなって幾度も思い出すことになるだろうと、静かに瞑目した。

戦う司書と世界の力 BOOK10　/　著：山形石雄 　/　絵：前嶋重機　/　スーパーダッシュ文庫

戦う司書と世界の力 BOOK10 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784086305273】

「世界の危機」を描く作品で、ここまでスケール感を損なわずに「ドラマ」を描き切った作品は近年でも稀な快作。
個人個人の狭いけど希少な「ドラマ」では無く、人と人が世界と繋がることで生まれる広大で長大な「愛」の「ドラマ」。
萌えに頼ることなく、特定キャラを贔屓することなく、テンションを右肩上がりで走り抜けたことを賞賛したい。

世界平和は一家団欒のあとに (９)　宇宙蛍　/　著：橋本和也 　/　絵：さめだ小判　/　電撃文庫
世界平和は一家団欒のあとに (10)　リトルワールド　/　著：橋本和也 　/　絵：さめだ小判　/　電撃文庫

世界平和は一家団欒のあとに〈9〉宇宙蛍 (電撃文庫)

世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784048686044】

家族を無くした主人公が家族を守るために戦うことから始まったシリーズは、新しい家族を手に入れることで帰結する。
「もうお前ら付き合っちゃえよ……」「お前ら結婚しちゃえよ」の主人公達が、本当に付き合っちゃう素晴らしき大団円。
僕はこのシリーズが大好きでした。

蒼穹のカルマ４　/　著：橘公司　/　絵：森沢晴行　/　富士見ファンタジア文庫
蒼穹のカルマ５　/　著：橘公司　/　絵：森沢晴行　/　富士見ファンタジア文庫

蒼穹のカルマ4 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ５ (富士見ファンタジア文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784829135334】

最近の風呂敷畳みと伏線回収の美しさは半端無い。
意味の分からない表紙に、読了後は納得させられるというのは凄いよね。

ハイスクールD×D６　体育館裏のホーリー　/　石踏一榮　/　みやま零　/　富士見ファンタジア文庫

ハイスクールD×D6 体育館裏のホーリー (富士見ファンタジア文庫)

【10上期ラノベ投票/既存/9784829135006】

ちちりゅーてー。( ﾟ∀ﾟ)o彡ﾟ おっぱい！ドラゴン！

以下、投票候補。

「織田信奈の野望」3巻の引きは実に良かった。仙台出身として邪気眼竜がもうちょっと活躍してたら転んでた。
「六畳間の侵略者!?」最近着実に面白くなってきてるラブコメでゆりかとの絡みは中々泣けるものがあったけど、まだコレから面白くなる余地があるだろうと、散々迷った末に今回は外した。
「まよチキ」正統派ラブコメとして非常に楽しみにしてるシリーズだけど、10作品として真っ先に推すと言う感じではないかな？
「いつも心に剣を」なんか作品を思い出すだけで、胸に突き刺さっていた棘を思い出すようにジワジワと痛む。だからいざ投票しようと直視出来なかった。
「女皇の帝国　内親王那子様の聖戦」盛り上がって参りました……で次巻へ続かれてしまった……
「影執事マルクの秘密」最近のラブ寄せっぷりが超楽しい……けど僕はどちらかと言うとカナメ派なんで、本格的なカナメさんのターンだったらヤバかった。
「テツワンレイダー」ヤンデレ急展開。
「幻想譚グリモアリス」好きなシリーズだけど、最新巻が期間外になってしまったというタイミングの悪さがなぁ。
「バカとテストと召喚獣7.5」面白いけど最近ピリッとしない。
「鋼鉄の白兎騎士団」割と上手く着地したとは思うけど、想像・期待以上ではなかった。
「マリア様がみてる　私の巣」家族物として結構良かったけど、この登場人物たちだけのシリーズものだったらなぁ……
「放課後の魔術師」いい終わり方したとは思うけど、スケール感がドンドン小さくなっていったのが気になった。
「ミスマルカ興国物語」第一部完をかなり衝撃的な展開を終わらせて、かなり最後まで迷ったけど第二部の盛り上がりに期待して保留。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」最近面白いけど、投票まで来るとピンと来ない。あやせ推しされたら投票してしまうかもしれん。
「アクセル・ワールド」理由があるとはいえ幼馴染少女のアレコレにイラッとしたんで。
「ロウきゅーぶ！」僕にロリ属性があったら投票までいったかもね。
「ソードアート・オンライン」面白いけど期間内1冊は厳しいかな。
「ヘヴィーオブジェクト」おっぱいおっぱい。
「電波女と青春男」野球は大好きだ。エリオかわいいよエリオ。散々迷ったんだけどね……

新規部門

星をさがして　/　著：張間ミカ　/　絵：ミギー　/　トクマ・ノベルズEdge

星をさがして (トクマ・ノベルズEdge)

【10上期ラノベ投票/新規/9784198508562】

童話風ファンタジー。
「人の生き死に」が出てくるし、優しいだけのお話では無い。
主人公は妖精と付き合っているけど、ちょっと腹黒いし、過去の傷を抱えていて、純粋なだけの少女でも無い。
それでも「星の部屋を作る」という想いは、代償行為なんかじゃない、真っ直ぐな夢であるのだと。その強い願いがまぶしい。
儚く、力強く、優しく、物悲しく、切ない、だけどとても輝いていて素敵だと言える「星」に魅せられた少女と黒猫の物語。

神さまのいない日曜日　/　著：入江君人　/　絵：茨乃　/　富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日 II　/　入江君人　/　茨乃　/　富士見ファンタジア文庫

神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)

神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫)

【10上期ラノベ投票/新規/9784829135211】

ヒトの死なない世界の、世界を救う少女の物語。
少女は大切なものを失い傷付き涙する―――それでも前に進もうとするの？
少女は自らが救われ涙する―――君が救われてもいいんじゃないのか？
こんなに小さくて、弱い、愚直な少女が本当に世界を救えるかなんて分からないけど、僕はこの少女に「救われたい」と思った。
僕はこの少女に「世界」を委ねていいと思えたんだ。
その結果がどうであれ、僕はこの少女が生きてくれたことを、この世界にいてくれたことを感謝できると思えたから。

初恋彗星　/　著：綾崎隼　/　メディアワークス文庫

初恋彗星 (メディアワークス文庫)

【10上期ラノベ投票/新規/9784048685849】

歪んでしまった恋。ねじ曲がってしまった運命。変わってしまった関係。
どれか一つ取っても、幸せな未来なんて想像することが出来ないはずなのに……そんな未来を考えるなんてご都合主義にすら思えるのに……
それでも、彼ら・彼女らが生きたであろう歪んでいるのに幸せだったであろう人生を想像するだけで涙が出てくるのは何でなんだろう。
無くしてしまったものがある。取り戻せないものもある。それでも幸せの形なんてのは一定ではなく、どんなところからでも掴むことが出来るんだと、教えてくれる。
ご都合主義と言いたいなら言えばいいさ。僕は恋と愛情の美しさを信じるよ。

冥界伯爵と恋しない令嬢　/　著：魚住ユキコ　/　絵：ひだかなみ　/　一迅社文庫アイリス

冥界伯爵と恋しない令嬢 (一迅社文庫アイリス う 1-1)

【10上期ラノベ投票/新規/9784758041621】

一迅社文庫アイリス枠。完全に別枠。僕の中でトップ10に入っての投票ではない。
多分、今期の中でのアイリスの中ではコレと「はなひらく」辺りが男の子でも読み易い作品だったんじゃないかなぁ、と。
「死なない少女に恋した悪魔」のお話。
「死なない」ことで色々と嫌な思いをしてるはずなのに、決して後ろ向きにならずに受け入れてる少女の大らかさとコミカルさが魅力。

以下、投票候補。

「舞面真面とお面の女」デビュー作ほどのインパクトは無い。ミステリは好きなので作者の今後の活躍に期待。
「踊る星降るレネシクル」中々熱くて、イラストも可愛らしいお話だったけど、主人公の覚醒が遅めだったのが少し気になった。
「ワールド エンド ライツ」はネットゲーム物は好きだけど、もう一押しは欲しかった。
「笑わない科学者と時詠みの魔法使い」年の差カップルは好きなんだけどね……
「羽月莉音の帝国」2巻の終わり方が、モヤモヤするところで終わったので保留。
「黄昏世界の絶対逃走」ボーイ・ミーツ・ガールものとしてはよく書けていた。ここまで来ると好みの問題。
「神明解ろーどぐらす」ダラダラ読むのにはいいんだけどね。
「図書館迷宮と断章の姫君」主人公のキャラ造形と、ハーレムっぽい感じは嫌いじゃない。
「はるかかなたの年代記　双貌のスヴァローグ」ラブ展開に注目するも、今後の展開次第。
「空色パンデミック」他の人の投票多そうだし。
「ココロコネクト」えっさらほ〜い。
「東京レイヴンズ」スロースターターあざの耕平としては、まだまだこれからだろ？
「絶望同盟」割と迷った1作だけど、素直に友達が作れない生き辛さとか、友達と言い切れない程曖昧にしか寄り添えない不器用さとかが、共感出来過ぎて……辛い。
「10歳の保健体育」僕の好きだった竹井10日が帰ってきた、みたいな作品。ただ作品としては続きが出てくれないと評価し辛い。一迅社文庫だからそこら辺の「続きが出るか」「刊行ペースは？」が心配なんだよね……
「シュガーアップル・フェアリーテイル　銀砂糖師と黒の妖精」よくまとまっていました。面白いけどインパクト面で投票に至らず。
「藍坂素敵な症候群」1巻の読書メーターコメントはよく書けたと思います、と自画自賛。
「さくら荘のペットな彼女」得票数多そうなんで。
「らぶちゅー！　―ボクが女教師!?―」プレーリードッグなら仕方ない。
「神と奴隷の誕生構文」結構面白かったんだけど、過去エピソードの入るタイミング・長さが悪くてテンポを損なっていたのが気になる。
「七花、時跳び！　Time-Travel at the After School」七花さん超可愛い。敬語後輩キャラ大好き。良くも悪くも四季さんとは思えないケレンミの無さ。
「蒼空時雨」僕は敬語の女性キャラがだいすｋ（ｒｙ

以上。今回はラブコメを厳しく見たせいか、好きなラブコメ、楽しみにしてるラブコメも見事に投票から外れたなぁ……