女帝・龍凰院麟音の初恋 / 著:風見周 / 絵:水月愁 / 一迅社文庫

女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)

女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)


創刊4ヶ月目の新刊3冊。その中の2/3。
富士見ファンタジア文庫殺×愛」シリーズで好評を得た後充電期間に入っていた作者による、久々の新作。
富士見ファンタジア文庫での新作「H+P(1) ―ひめぱら―」と同日発売で颯爽と復活、みたいな復帰作。


ある日気が付いたら夏休みの記憶を失っていた主人公とヒロインが、「付き合っていた」らしい夏休み中の記憶を取り戻すために奮闘するラブコメ
おっぱい小説。
作中で「おっぱい」と言う言葉が多分100回以上は出てきて、ジョルジュ長岡師匠の紹介で1ページ以上を費やす馬鹿小説。
ジョルジュ長岡師匠を尊敬する私に取っては非常に好感と共感を覚える一冊です。
それ、皆で、


    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

まあ、「おっぱい」というキーワードを除けば、中身は割とオーソドックスなラブコメ
主人公は(おっぱいが絡まなければ)普通にいい奴だし、この馬鹿正直に突っ走る熱さなんかは割と好き。貧乳ヒロインに魅力を感じて苦悩する姿は輝いてる。好感を持てる主人公っていいよね。
しかしながら、ヒロインは割とフォーマット通りのツンデレキャラで特筆するような部分は少ないかな。ただ、前作「殺×愛」のサクヤさんとイメージが被るので、前作を読んでるとその辺りの既視感を楽しめるかも
まあ、「無くなった記憶」に関しての突っ込みも浅くて、ただのラブコメ小説の域を脱してるとは言い難いけどね。
主要キャラも少ないので、ラブコメとしてのドタバタ具合も甘いし。
ベタなラブコメが好きな人、「おっぱい」というキーワードと反応した人、ジョルジュ長岡ファンなら買っても間違いでは無いかもね。