- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 西尾維新,竹
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- 作者: 西尾維新,take
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- 作者: 西尾維新,竹
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刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
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- 発売日: 2007/05/08
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刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
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刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
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- 作者: 西尾維新,竹
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- 作者: 西尾維新,竹
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- 作者: 西尾維新,竹
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刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
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刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
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書き下ろし本を1ヶ月に1冊12ヶ月連続で発行する大河ノベル企画の第一弾。
企画自体が無茶苦茶だったが、本当に完走するとはね……西尾維新は予想以上の速筆。
12冊全部発売されてから全部一気読みしました。
刀を使わない剣術・虚刀流を使う鑢七花が、奇策士とがめに口説かれる形で伝説の刀鍛冶・四季崎記紀の完成形変体刀十二本を探し集める旅に出る話。
12ヶ月という短期間で完結したおかげで、1冊につき1本の刀を集めるという形式が最後までぶれないまま走りきっており、ページ数も200〜220ページ程度でまとまっているし、このスタイルの統一感は美しい。
1冊の文章量がそんなに多く無いので、テンポ良くサクサク読める点も素晴らしい。
作品としては、西尾版「修羅の刻」といった感じの爽快でコミカルな格闘アクション。
とがめの「奇策」による能力者バトルのような側面、肩透かしの4巻や、早期に死に際のような悟った台詞を吐くとがめの「遊び」のような部分、そして予想通りにいかない急展開する終盤など。随所に西尾らしさに溢れるなんちゃって時代劇で、実に楽しいシリーズでした。
早いうちに「最強の敵」と対決したりすると、ジリ貧になりそうなものだけど、単純な力比べだけじゃない多方面からのアプローチで、最後まで飽きることがなかった。
ラストは、完全なご都合主義なハッピーエンドじゃなく、打ちのめされるほど悲劇的じゃない、このバランスの取れた終わり方が、個人的には余韻があって良かった。
全体的に見ると、強烈なインパクトのある訳では無かったけど、娯楽性が非常に高く、一風変わったアクション小説としては非常に楽しいシリーズでした。
一冊一冊の単価が高いし12冊という冊数も決して少なく無いだけに、若干集め辛いとは思うけど、西尾作品が好きなら買って損はしないし、ライトノベル寄りの剣客小説を読みたい人にはオススメ。