- 作者: 生垣真太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 新書
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第27回メフィスト賞受賞作。
ふとした拍子に見つけたスナッフ・ムービーにまつわる人達の物語。
場面が度々変わる構成に組み込まれた仕掛けをどう判断するかで評価が分かれる感じ。
……うーん、個人的には余り評価できないかなぁ。ミステリとして上手いとは思えない。
状況が込み入り過ぎて、綺麗にまとまってないから、謎が明かされた時の驚きが少ない。瑕だけが目立ってしまう。
それに、ミステリ的な仕掛けももうちょっとスマートに出来なかったものなのか。余りにもミスリードが恣意的過ぎて、違和感を感じてしまう。
うーん、ミステリファンにしてみれば粗が見えてしまうし、かといって非ミステリ読者にアピールするには色々とゴチャゴチャし過ぎという、狙いどころを外しているような作品でしたとさ。