- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
上等シリーズ初の短編集。
前の巻で一段落とか書いてたけど、結局シリーズは続くのね。
鉄平が色んな意味で不幸に見舞われたり、お嬢さんが留学に悩んだり、某友人が後輩を救ったりする話。
本シリーズの視点人物である鉄平から離れて、ゆかり等主要キャラ3人が視点人物になり、各短編の主役を張る。
ここまでの作品である程度掘り下げられている人物が多いので、割とすんなりストーリーに入っていけた。
上等シリーズらしい「熱さ」も、短編ながらもそこそこにはあったし、過剰な期待をしなければ十分に楽しめた。
ただ、理不尽な鉄平の不幸っぷりに全俺が泣いた。
何ですかこの「何だかよく分かりませんが、とりあえず被災させて起きますね」と言わんばかりに投げやりなノリでのハードラックっぷりは。笑えるほど不幸な少年だ。
次巻からの鉄平クンの生活が心配です。うん。