ランブリング・カレイド 戦 / イラスト：日吉丸晃 / ファミ通文庫

ランブリング・カレイド <星穹の女帝>戦 (ファミ通文庫)

ラノベ界隈で高評価を受けながらも、ネタにされるほどの遅筆っぷりで損をしている作家・高瀬彼方の初原作小説。
後は、新人作家黒鉄アクセルさんのデビュー作でもある。

優秀な「彼士」である兄貴がパートナーになることで巻き込まれる一連のカレイドバトル騒動の話。
話としては、典型的なスポコンバトルもので、コロシアム系バトルゲームのような雰囲気。
ただ、「彼士」という独特の設定以外は、割と新鮮味には欠けたかな。
他の高瀬彼方著作に見られるような「女の子の後ろ向きな感情」も見られたけど、やや薄めだったし。
適度に熱いし、適度に汗臭いし、適度に楽しい。でも、それだけ、みたいな。
サラッと読む分には十分な面白さはあるけど、それ以上にはなり得ないという感じ。
もうちょっとケレンミとか突き抜けたものが欲しいことは確か。
次巻があるか分からないけど、あるとしたらもうちょっとこっちの予想を超えた展開やスパイスを用意して欲しいものです。