でぼの巣箱 アリハト戦記

Studio e.go!のファンディスク。
収録されたゲームのうち、天神楽と雀神楽の二つだけプレイして積んでたので、残りの収録ゲームをプレイしてしまう。



さて、今回収録された聖魔大戦の外伝(プレストーリー)である「アリハト戦記」。
この作品は元々、会員制非公式e.go!ファンサイト「第七聖部隊付属別働隊」のために、聖魔大戦のシナリオライターだった西出明久氏が書き下ろしたものであり、西出氏の直営サイトが開設された時にはHP内で一般にも公開されました(現在はファンサイト・西出氏の直営サイト、共に閉鎖済)
当時、e.go!側から「アリハト戦記」の権利を買い取りたいという申し入れがあったものの、西出氏が「ファンのために書いたものだから」という理由で断った経緯のある作品だったので、今回のファンディスク収録はちょっと驚いた(だから当時は「原作者が書いた非公式の外伝SS」という扱いだった)
直営サイト閉鎖絡みのゴタゴタで業界から遠ざかっていた人なので、「キャッスル・ファンタジア4」の発表時にライターとして名前が出てきて、今回名前がクレジットされたことで「ああ、本当に戻ってきたんだなぁ」と感慨深いものがある
エゴのライターでは最も面白いものを書ける人だったので、復帰は素直に喜ばしい。


さて、今回収録された商業版「アリハト戦記」。
ジャンルとしては、ぶっちゃけ選択肢無しの電子紙芝居
まあ、目立つ加筆修正などは無かったので、正直Web公開版のアリハト戦記を読んでる人はあんまりプレイする必要はないかなぁ。
ファンディスク収録ゲームの一つだった割には、思ったよりイベントCGが書き下ろされてたけど、枚数の割に印象に残るイベントCGは少ない。
それと、声も入ってるんですが、この声が酷い
アルテアとかの主要キャストの演技が下手糞で聞いてて切なかった。感情的な台詞が多い作品で、叫ぶ演技が下手では演技のアレさが目だって仕方ない
相変わらずエゴはキャスティングとか声優の選出が下手糞だよなぁ、と妙な部分でエゴゲーをやってる実感を噛み締めたり
まあ、話の内容自体はそれなりの出来の戦記風ファンタジーなので、銀英伝三国志辺りが好きな人ならそれなりに楽しめるかもね。聖魔大戦が好きな人なら必見。
短い話なので、この作品を目的に買うには高い買い物だと思いますがね……
私は基本的に西出さんのファンなので、酷評はしないけど、もうちょっと演出面でどうにかならなかったのかなぁ。
本当に原作SSそのまんまなんだもんなぁ……せっかく絵や音が付いたんだから、それ相応の演出・効果を付ければいいのに。相変わらずエゴはそこら辺に無頓着すぎる。
未だに続報が入ってこないキャッスルファンタジア4ではその辺をどうにか。
しかし、監督(?)がCF3でやらかした有原っていうのが何とも(苦笑)