ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー) / イラスト:兎塚エイジ / MF文庫J


MF文庫の売り上げにおける、2枚看板シリーズの一角。


今回は「ルイズの里帰り」と「戦争」がメインのお話。
あー、かなり微妙かなぁ。ルイズの小姉の存在とか、先生の過去話とか色々と注目すべき点はあるんだけど、「作中で登場人物たちが生きている」という感じがせず、話を進める都合で「動かされてる」という印象。
特に先生と近衛姉さんとの絡みと決着が余りにアッサリしすぎて、何の感慨も浮かんでこなかった。もうちょっと感情を出そうよ。
他にも、戦争描写の温度が低い点が何とも。
軍の方針が基本的に「虚無」を使った力押しなためか、戦術・戦略などの駆け引きが無いので盛り上がらない。
うーん、やっぱり、この小説って基本的にキャラ小説なんだよなぁ、と実感しましたとさ。