蒼穹のファフナー / イラスト：平井久司 / 電撃文庫

蒼穹のファフナー (電撃文庫)

アニメ版を立て直した冲方丁によるノベライズ版ファフナー。

ストーリー自体は（アニメ版から見て）序盤で終わっている点が残念。
ただし、本編では訳の分からないうちに殺されたキャラクターや駆け足過ぎる序盤のストーリーがしっかりと掘り下げられていて好印象。
アニメ版では見られなかった真矢の総士への敵意や甲洋のいい奴っぷり、各キャラのサヴァン症候群の設定など、色んな面が向上して面白くなってる。この描写の深さはアニメの序盤には無かったものだよなぁ。
さらに翔子の素敵な萌えキャラっぷりは何なんでしょうか。原作では愛着を持つ前にさっさと退場させられたのに。
うーん、この出来なら続きが出て欲しいものだけど、リヴァイアスやスクライドなど電撃のノベライズは尻切れトンボってのが既定路線だからな……
意図的に咲良の名前が伏せられてたし、この巻で終わりになるのかねぇ。
うーむ、それなりに面白かったから、逆に悔いが残る。