ソラにウサギがのぼるころ〈3〉mad tea party“side:heaven” / イラスト:湊ヒロム / MF文庫J


何だかんだで3巻目。


文化祭のような学校行事の委員になった主人公が準備を頑張る話。
あー、うん、今回はそれなりに面白かったかも。
お祭り編の上巻に当たるような話なんですが、様々な登場人物の視点に切り替わる構成も上手く働いていて、色んなキャラの「お祭り」での一面を垣間見ることが出来てそれだけでも楽しい。
個人的に「文化祭」は好きなモチーフなために私の趣味が入って贔屓目が働いてることは否定しませんがね。
しかしこの巻で良かった点としては、ようやく主人公のキャラが見えてきたことにある。
つまりは過去の事件から他人と一線を引いたような主人公が、新しい街・新しい仲間と打ち解けて心の傷を癒すという話な訳ね。
正直主人公のキャラ立ちが遅かった気はするけど、主要登場人物・設定が出揃って少しずつ面白くなってきた感触があるので、次の巻に期待。


ところで話の内容自体は上向いてきたとは思うんですが、そろそろイラストの方が我慢できなくなってきたんですが。
ラノベイラストが足を引っ張るってセールス的に致命的だと思います。